問題解決に程遠い円安 共同声明の賞味期限2週間 (2011.10.12)
3連休明けも乱高下。いきなり舞い上がった。インデックス商いによるもので、10日NYダウ、ナスダック、金・原油先物など大幅高。真空地帯だけに値動きが軽い。9日域内銀行増資で一致したドイツとフランス首脳共同声明、ドル・ユーロ買い戻しが手がかり。7日予想以上になった米雇用統計、フィッチのイタリア・スペイン長期債格下げを受けたもの。高寄り後伸び悩み一進一退になった。共同声明は10月末まで時間稼ぎ、雇用統計も大勢に影響なし。一時しのぎの円安とみられる。
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公開されたインサイドジョブ
白人世界で反イルミナティ―デモ
現在、アメリカでの「ウォール街を占拠せよ」運動は、
サブプライムローンというインチキ金融商品を、
多くの一般国民に売りさばいたことに対する
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堅調な折り返し 岡谷鋼機 10月12日 (2011.10.11)
通期据え置きに含み
3・11から次の流れつかむ
岡谷鋼機(7485)は堅調。予想を上回る折り返し。中間1円増配し期末前期のまま。3・11から流れが変わった。7月5日中間期予想発表、9月28日上方修正によるもので、通期予想据え置きに含み。震災直後の初動がもたらした。急ピッチに復旧したサプライチェーン、電力不足克服、中国やアジアなど根強い新興国需要が手がかり。事実、鉄鋼(2Q連結累計1%増収)はじめ情報・電機(同7%増収)、産業資材、生活産業全部門増収。
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書評 ニッポンの底力 10月11日 (2011.10.10)
何もかも失って底力
米国のバトン引き継ぐ日本
講談社+α新書
町田宗鳳著 838円税別
偶然から生まれた本という。3・11をきっかけに比較文明論の立場で日本を検証。今後の展望を述べたもので、思ったよりいい出来映え。学者だけに現場知らずだが、14で出家し20年京都大徳寺で修行。34の時米ハ―バード、ペンシルべニア大でも神学の博士号を取得した変わり種。プリンストン大、シンガポール大、東外大などで教鞭をとり著書多数。江戸時代の禅僧で至道無難の「死んだつもりで生きるのが一番いい」を紹介し、「生きているだけでいいんです」という。目次は、第1章復元力をもつ日本文化、第2章フクシマは文明の折り返し点、第3章日本の進化に不可欠な首都移転、第4章母系性社会と女の力、結びに第5章アジア文明の夜明け。米国から間もなくバトンタッチを受けるアジアの中で、文明を引き継ぐのは日本というものの、国民がその役割を自覚しないと実現しない。そこで「フクシマ・プロジェクト」を立ち上げ、既存エネルギーのほか太陽光や風力地熱・バイオマスなどポスト原発。日本で新産業革命を起こせと呼びかける。そもそも、底力は何もかも失ってから出てくるもの。日本の神々は、人間以上に人間的な愚行をやってのけると笑わせる。
日本のXデ―2025年 毎日を最期と思って生きる (2011.10.08)
毎日を最期と思って生きよ。10月5日死亡したアップル創業者スティーブ・ジョブズのことば。潔く56の若さで8月に別れのメッセージ。市場にもいえる。欧米が信用不安にはまり時間稼ぎ。事実上デフォルトに陥っているためだ。日本も政府債務がGDP200%に達し、震災復興や原発収束に伴う持ち出しで一段と膨らむ。9月22日述べたように、OECDによると2011年度235%の見通し。
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