理外の理がふさわしい 円建てのNYダウ日経平均と同じ (2016.04.14)
買い戻しが広がり続伸。日経平均一時476円高。33全業種値上がりした。前日NY原油先物が42.17ドルで引け、3月22日の高値41.90ドルを抜いたのが新たな手掛かり。米国株高、ドル高を促し円安株高に跳ね返った。
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昭和の風林史(昭和四九年四月八日掲載分)
小豆相場は買いの一本道だと思う。
産地相場が意外に底堅かった事を改めて考えてみる必要あり。
「諸子釣しきり釣れてなに思う 黄枝」
今週は仕事にならないかもしれない。
ギリギリでもよいからストが回避されたらどれだけよいか。
日本の経済は、大変な損失であり、
国民生活に及ぼす影響は大きい。
三月末の豆類需要は四市場の在庫が
四十二万五千七百八十四俵。
このうち十五万三千二百六十九俵が48年産(新穀)である。
新穀の入荷量が少なかったこと
旧穀受け渡し供用の打ち切られた今月の納会を心配する人が多い。
相場のほうは一月四日、二月四日、三月四日と奇しくも
それぞれの月の四日が転換日になって、
それでは四月四日が―と注目していたら、二日の日に底入れした。
2月4日に対してその裏の4月2日。
これは単なる数字合わせでなんの意味もないと思う。
業界の相場達者な人たちに聞いてみると、
総じて『ここからすぐに高値を出してしまうと、
あとの楽しみがなくなる。
一万七千円、八千円、九千円という動きは、
天候相場に入ってからのほうがよい』―。
しかし、また別の見方もある。
カネツ貿易の若林会長は、
氏独特のクールな相場観が常に注目されるが
『私は今年は基本的に
小豆相場が大きく崩れる年だと見ている。
相場革命、物価革命といわれて
現在、高水準に位置している小豆だが
静かにみていると供給過剰を、
ともすれば忘れている。
昨年、一昨年も供給過剰であったが
仮需要の花が咲いて狂乱場面を展開したが、
本年は違うと思う』と。
産地農家は手取り一万円を一万三千円。
一万三千円を今度は一万五千円と
米価等の価格高騰に比例して
小豆の値段も引き上げようとしている。
従って、農家手取り一万五千円を望むなら、
運賃諸経費を上積みして
消費地相場一万七千二百円以上でなければならない。
三月の相場で、北海道定期が
予想外に頑強だった事を誰もが気づいていた。
消費地相場が
千八百円(先限引き継ぎ)幅も下げたのに
北海道先限引き継ぎ線は
千二百円しか下げていない。
そこのところに小豆相場の今後の動向が
秘められているように思う。
相場は買いの一本道である。
●編集部注
昨今、デモはあってもストがないのは何故か。
どこかクールな印象だ。
冷戦も続いているこの時期、
まだ世情は不穏で、世相は未だ熱かった。
【昭和四九年四月六日小豆九月限:休場】
間隙縫ったマザーズ 弱もち合い続き5月がポイント (2016.04.13)
買い戻しが入り反発。日経平均一時212円高。弱もち合いが続いている。円高一服に異論ないが、11日NY原油先物が40.75ドルをつけ胸突き八丁。17日カタールの主要産油国会合次第で3月22日の高値41.90ドルに挑戦。
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期待もてる後半 福島印刷 4月13日 (2016.04.12)
DPサービス高い伸び
業界で売上高3期連続ピーク更新
福島印刷(7870)は尻上がり。ブレークスルーに現実み。売上高3期連続ピーク更新の見通し。DP(データプリント)サービスの高い伸びによるもので、IPDP(事務通知)6億3900万円(42.4%増)、DMDP(販促関連)17億1700万円(12.1%増)の折り返し。
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昭和の風林史(昭和四九年四月五日掲載分)
さあてと座りなおして回りを見渡すと、
居心地よさそうな相場の居所。
安ければ仕込んで判りやすく。
巧妙にカムフラージュしたつもりでも
世間の眼は容易に誤魔化せぬもの。
いや、相場に誤魔化しは通用しない。
高値の玉を抱えて、あと四、五百円も上がれば―と
いう向きは相当に多いが、
まるで懐ろを見透しているかのように、
あと少しのところで皮肉な表情を浮かべて相場は
回れ右をする。
千円戻しでほっと安堵した強気も、
相場の居所を改めてみると、
高値と安値の中間地点、倉庫はストだし、
十一~十二日は春闘のクライマックス(ゼネスト)、
〝花見相場〟に浮かれるのもほどほどに―
と気持ちを引き締め、
さあて、と座り直して相場の呼吸をうかがうところ。
先月に受け渡しされたヒネ小豆、
市中にいつ出回るかと見ていたら、
どことも『しばらく塩づけにしてますヨ。
全量クレームを申請し、
値引きになればそれだけ儲けもの』という。
市場が少しヒマになると話題になるのが仕手動向。
静岡筋はドテン売り転換しているよう。
いや、そんなことないでしょう。
中井さん、懐ろ玉の動きを見ていたら、
まだ相当に買い玉が残っていますよ。
桑名筋はどうですか。
あの人、根は強気ですよ。
先日の売りにしても、
叩いておいて安値を仕込みたいハラがうかがえるよ。
最近、本社ビルを新築した店も活発に
動いているようですが…。
どうなっているのか、むずかしくて、よく判りません。
京橋筋も〝ハナ〟を取りにいくあたり、
強気方針は不変―というところですか―。
人の噂であるから、どこまで信じてよいものやら。
案外マトをついているかも知れないし、
まるで見当外れかもしれない。
どっちでもよいというわけではないが、
大体、人の口の端にのぼることといえば、
まあ、いってみれば
顕微鏡下にうつる最近のうごめきに
注釈をつけている場合が多いものだ。
いずれにしても相場が
ひとにぎりの仕手の動きに振り回されるのは
のほほんのひとときに過ぎない。
仕手崩れの真最中はどこまで下がるのかと
背筋が凍るが、動揺がおさまって、
すぐに反騰に転じると、なんだァ―という寸法である。
相場の方は安いところを拾っておけば
将来が楽しめよう。
●編集部注
これまで何度も書いてきた事だが、
相場様は意地悪できまぐれある。
「押し目待ちに押し目なし」とは名言である。
【昭和四九年四月四日小豆九月限大阪一万六〇七〇円・一五〇円安/東京一万六〇三〇円・一五〇円安】







