逆イールドまで僅か 1937年の再暴落に打つ手なし (2017.11.28)
週明け反落。日経平均一時127円安。引け持ち直した。前週末の米株高、円高一服を受けて堅調に始まったが、中国株安と半導体関連下落が響き腰砕け。手掛かり難から膠着状態になった。
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1年後様変わり 木曽路 11月28日 (2017.11.27)
半世紀を超えて脱皮
一段と損益分岐点下がり出店攻勢
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木曽路(8160)は復調。1年後様変わり。業績回復に弾みがつきそうだ。7月28日の修正発表によるもので、一連の原価・販管費の改善が主因。一段と損益分岐点が下がり、連続増配を表明している。
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「荒海や北窓ふさぐ軒つづき」 和香子 (2017.11.27)
昭和の風林史(昭和五四年十一月十九日掲載分)
この小豆駄目だ 輸大先売りが勝負
小豆の先は二千二百円を取りに行く。
為替が怖くて相場が張れるか―精粗糖暴落。
輸大先売れ。
「荒海や北窓ふさぐ軒つづき 和香子」
小豆相場の前二本は、
夜が明けたらチンタラ、チンタラ値を下げる。
現物は新と古品で五千円もサヤ開きした。
ホクレンは、およそ30万俵ほどの新穀を
定期にヘッジしているのではないか
と言われる。
30万俵のヘッジはしたが
農家は安い値で仕切ってこない。
これを仕切るために古品小豆で相場を叩き、
一石二鳥を狙う。
新穀を安い値段で農家から買い取る狙いと、
定期のヘッジ玉を安値で利食いする。
だから、力のある投機筋が、
ホクレンのカラ売り玉の場勘を狙って
逆手を取れば、ひとたまりもないだろう―
と言われるが、
目下のところそのような物好きもいない。
いうなら古品を道具にしたホクレンの
定期オペレーションに、
市場は冬の夜のように沈黙している。
それというのも、品物の売れ行きが悪い。
実勢悪である。そ
こへ、余り物に根なしと来ている。
更に悪い事は、国際商品に人気が奪われ、
小豆市場に大衆の投機資金が流入しない。
各穀取にしても、
輸入大豆の商いが盛況を続けているから
敢えて小豆市場の閑散に深刻さがない。
こうなると、小豆市場は、
いよいよ鳥なき里の蝙蝠で、
売り方の思うままである。
自社玉も、
市場環境に呼応する如く
圧倒的な売りである。
古品現物一万八千円で売れない環境なら、
まして買い方不在の定期相場の先二本など、
先行き輸入小豆の圧迫もあれば、
二万三千円割れの値頃買いは、
一考を要する。
時と場合で新穀定期の二万二千円。
本年六月27日に付けた安値を
取りにいく事になる。
相場の悪さをためていた精糖相場が、
素直な動きになりそうだ。
砂糖の実勢は、
デパートの北海道物産展で
グラニュー糖一㌔百六十五円で売っている。
スーパーの目玉も百六十円で買えるとか。
メーカーの建値引き上げ二百四円では、
売れ行きを一層悪くする。
定期は外糖と為替とフレートに
支援されているとはいえ、
いつまでも噴水の上のピンポンの球は
踊っておれまい。
輸入大豆は
先限五千五十円、百円、百五十円と
売り上がるのが、
リスクを負った投機家の勝負どころである。
為替が怖くて相場が張れるか―のところ。
●編集部註
駄目だと言い切られると、
このコメントを待ってましたとばかりに
相場が反発しだす皮肉かな。
ここでリスクを取った勝者を
称える世の中なら、
今の日本はもっと風通しが良かったろう。
来年リーマンから10年 控え目なニューメディアが取り柄 (2017.11.27)
前週末下げ渋り。安寄り後切り返した。1ドル111円台の円高、中国株安懸念も敬遠され、主力が見送られる一方個別に買われ、引け持ち直した。日経平均一時142円安。薄商いで物足りない。
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「大霜の朝日の野道みな濡れぬ」 秋桜子 (2017.11.24)
昭和の風林史(昭和五四年十一月十六日掲載分)
輸大の攻防激し 食うか食われるか
余り物に値なしという言葉は、
今の小豆の期近限月を言うためにあるみたいだ。
輸大先噴値売り。
「大霜の朝日の野道みな濡れぬ 秋桜子」
ゴム相場は為替に連動しているだけに
商品市場の輸入商品の指標的な存在である。
そのゴム相場が売り玉の煎れに次ぐ煎れで
ようやく煎れ終った格好である。
一応13日の三百二十七円10銭(神戸先限)が
〝寄天〟(寄り付き天井)になっている。
しかし、大相場の天井は、
一本値でなく幾つかの山をつくる。
まして米国とイランの問題や
まだ激動期にある為替の推移、そして、
暴騰を続けるフレートなどの関連で
下げ幅を大きく切り返すエネルギーは
相場が持っている。一応天井はしたが、
情勢で
二番天井、三番天井を取りにいくものと見て、
安場を売るのはリスクが大きいだろう。
相場は、売り込むと下げるものでも抵抗が出来る。
精糖相場は、海外高についていけない。
二百二十円までは煎れと新規買いと、
海外高等で来たが、国内実勢が伴なわない。
また、二十円どころは相当な買いつきがある。
いわゆる回転してきた玉が高値で、
思い切り玉をひろげた。
先月受けた仕手筋(商社)も、
実勢がそっぽをむいているため
難渋しているみたいだ。
品物がないわけでない。
まして売れ行きは非常に悪い。
海外がゆるみ、
円安が止まれば国内は
取組悪でS安ものだろう。
線型は、頭が重くてしようがない。
輸大期近限月は戻り新値を買った。
商社筋の売り玉はずしに
大衆の売り玉が踏まされている。
大阪自社玉は買いが売りを千枚も上回っている。
東京自社玉は売りが買いを三千枚上回っている。
大衆の買い―といっても筋ものだが―
を特定の店が自社玉売りで攻防熾烈。
食うか食われるか。
期近のつなぎ売りをはずしている商社は、
その分を先にヘッジしなおす。
フレートに火がついているだけに、
商社としても手当てを躊躇する。
まして為替がらみだから、
国内定期をフルに活用するしかない。
期近三本は手のほどこしようがないが
先限はあと百円、百五十円の
上値は要警戒である。
それにしても小豆は塩たれてしまって、
斯近限月がチンタラ、チンタラ値が消える。
余り物に値なし―というのは、この事を言う。
東西小豆自社玉比率を見れば、
まだまだ悪さを引きずるだろう。
●編集部註
1979年のイラン革命は各方面を刺激した。
この革命でイランはシーア派が実権を握った。
スンニ派の国々は
革命後のイランを脅威に感じる。
スンニ派の国イラクと
戦争が起こるのは翌年だ。
この年の11月には、
イスラム過激派が
サウジアラビアにある聖地メッカの
礼拝堂を選挙するという時間が起こっている。