昭和の風林史(昭和四九年五月十五日掲載分)
まだ売り込み不足の中途半端な人気と値の居所。
じっくりと安いところを、押したところを拾う。
相場は整理不充分。汚物がノドにつかえているようで、
気分がすぐれない―という表情だ。
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局面一変つける薬なし 18日GDPが下振れすると高い (2016.05.18)
前日の米国株高を好感し堅調。日経平均続伸、新興市場確り。先物主導で戻した。NY原油先物が時間外取引で一時47.98ドルをつけ、ゴールドマンの年後半予測50ドルを先取り。米シェール再編を後押ししている。
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昭和の風林史(昭和四九年五月十四日掲載分)
安心して見ておれる相場だ。
買い場待ち。買い場探し。
待っていた下げ。次は反撃である。
「額咲くや渓とて岩の苔ごろも 迷堂」
近い限月から重い。
下げる時期が少しずれ込んでいるため、
灰汁(あく)抜けも、それだけ遅れよう。
四連休のところで、日柄がずれ込んだのである。
それで、どのあたりで買い場をつくるか。
下げを急げば反撃も急だ。
ゆっくり下げると、時間を食う。
九月限基準で一万六千五百円。
常識的な予測である。
八月限の六千円割れという見方も出来る。
そのあたりが買い場になる。
ここで下げる事によってこの相場は判りやすくなるはずだ。
期近限月が足を引っ張っているに過ぎない。
産地の気温が店頭に記入されるようになった。
これからは駆け足である。
現物の重さを期近限月が現わし、
作柄懸念を八、九月限が象徴する。
崩れてくれば、次に考える事は、
どこが買い場になるかである。
この相場は、買いを狙うしかない。
九月限の六千七百円あたりを
買わせてくれるようなら五百円も買う
という段取りでズンズン買い下がる。
人気が片寄り過ぎて強かった。
これを冷やす。売り込みが不足だった。
世の中うまく出来ていて、
嫌でも売り込むようになる。
期近限月の整理も進む。
身辺を綺麗にしておいてから
天候相場に臨もうというところである。
目数から日足の本数を読めば
五月22日あたりが目先の転機になるように思う。
例年、活気ある動きに転じるのは
六月五日の名古屋は熱田神宮祭からで、
名穀が後場休会でお祝いしているあたりから
相場は跳ねることになっている。
半値押しなら九月限の一万六千五百円。
三分の一なら六千九百円どころ。
普段の月と違い天候相場に向かう時期だけに、
この下げは安心して見ておれる。
崩れ落ちるとか、崩れ去る
というような現象は、あり得ない。
需給に勝る材料なしという言葉があるが、
小豆相場の六、七、八の三カ月は
需給より天候である。
買い場待ち。買い場探し。
なあに、強烈な反騰の見えている相場だ。
迷うことはなにもない。
●編集部注
冷静な筆致。
だが市場はもっと慌てている筈だ。
ここから暫く、
上下にある程度のヒゲを蓄えた、
小さなローソク足が陰陽を問わずに出没する。
【昭和四九年五月十三日小豆十月限大阪一万七〇〇〇円・三八〇円安/一万六八一〇円・四九〇円安】
マザーズが先行指標 4月のパナマ文書から規格外相場 (2016.05.17)
週明け反発。日経平均一時220円高。13日の234円安を埋め切れず後場伸び悩んだ。首相が再び消費増税を見送る旨伝えられ好感。買い一巡後、米国株安や円高のあおりでもみ合い。往って来いになった。
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連結堅調な足取り ダイセキ 5月17日 (2016.05.16)
中期計画を上方修正
連結700~800億円視野に
ダイセキ(9793)は1Q横ばい。連結堅調な足取り。踊り場で健闘している。前期影響を受けた原油安、トヨタ(7203)操業停止、熊本地震の反動などリバウンドが主因。数量横ばいという。
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