20、21日出たとこ勝負 日銀と一線を画し決戦の時迎える (2016.09.13)
週明け全面安。日経平均一時364円安。引け小戻した。前週末NYダウ394ドル安が新規ポジションの火蓋。早期利上げ説、北朝鮮の核実験が伝えられ海外金利上昇。
>>続きを読む
商権一本化に傾注 シロキ 9月13日 (2016.09.12)
アイシンと統合本格化
3年ないし5年で国内外様変わり
シロキ工業は踊り場。1、2Q国内の商権一本化に傾注。アイシン(7259)との経営統合が本格的に動き出した。ドアフレームやシート部品、ウィンドレギュレータなど譲り受ける外装・機能部品の設計、生産、営業等引き継ぐもので、熊本地震という予期せぬことがあったものの、代替生産を行うことで大車輪の追い込み。
>>続きを読む
「赤々と日はつれなくも秋の風」 芭蕉 (2016.09.12)
昭和の風林史(昭和四九年九月六日掲載分)
下げ相場完了 高水準の逆張り
小豆相場は高水準三千円圏内の動き。
内部要因面から硬化。
七千円は頑強な抵抗であった。
「木曽節のほかは踊らず月は更け 非文」
相場というものは高いと買いたくなるし、
安いと売りたくなるから難儀である。
相場巧者は
高ければ高いで見きわめをつけて売っていく。
安ければ安いで目標を持って買い下がる。
相場の天井は最も強く見えたところ。
相場のそこは最も悪く見えるところ。
板崎投げ、栗田投げ、
われも人も皆投げたところが底だった。
昨年も板崎氏の投げたところが大底だった。
この二月も彼が投げて底を打ち、
三月は栗田投げで反騰に転じた。
相場は皮肉に持って回る。
ポケットの中身を覗かれているような気もする。
腹だたしい事だ。
勝負師に限らず相場師は
ツキに見はなされたらもう駄目だ。
四斗樽一杯の才能より盃一杯の運河、
どれほど勝るか、はかりしれない。
相場の世界は冷徹である。
遠巻きにして、
活動している相場師の
ツキ、ツカヌを見守っている。
ついている相場師には、ちょうちんがつく。
ちょうちんのついた相場師は、
あたかも自分の力量以上に
力があるような錯覚に陥るが、
いずれは醒めて、はかなさを知る。
天に向かいて長嘆息する。
つかない相場師には逆向かいされる。
きのうの味方、きょうは敵。
なにがなんでも勝たねばならぬ世界だ。
相場の世界には新しい英雄が颯爽と登場し、
悄然と消えていく。
それがこの街の掟である。
去る者、日日に疎しという。
芭蕉は「此道や行く人なしに秋の暮」と、
もののあわれを吐き捨てた。
そして「あかあかと日はつれなくも秋の風」。
「野ざらしを心に風のしむ身かな」―と泣いた。
相場で打たれた暗澹とした心の中を吹き抜ける。
頑強な抵抗線一万七千円を崩せず、
再び小豆相場は
高水準の三千円圏内での動きが活発になってきた。
降霜不安。秋の需要期。ホクレンの価格操作。
悪材料出尽くし。値ごろ買い。玉整理完了。
市場人気が極端に弱くなったこと、
即ち投げたあたりの売り込み。
相場は内部要因面からも反騰の態勢である。
●編集部注
当時の相場をリアルタイムで接していると
「三千円も動けばそろそろ」と思うだろう。
実際そうのだがそう簡単な話ではなく、
そこから「羹に懲りて膾を吹く」投資家心理が
相場全体の振幅を歪めてしまう。
【昭和四九年九月五日小豆二月限大阪一万六八八〇円・三七〇円安/東京一万七〇〇〇円・二〇〇円安】
NYダウ394ドル安 世界や国内の変化に適応あるのみ (2016.09.12)
前週末拍子抜け。買い一巡後売られ、後場持ち直した。メジャーSQ値1万7011円。これに伴う売買代金推定5800億円。8月29日の日経平均326円高から10日目に当たり、初動を左右する変化日だけに物足りない。
>>続きを読む
「此の石に秋の光陰矢の如し」 茅舎 (2016.09.09)
昭和の風林史(昭和四九年九月五日掲載分)
下値に抵抗力 叩けば強烈反騰
小豆の一万七千円は裸の値段だ。
売り叩けば反発力がつく。
千円戻し半値戻しが可能な相場だ。
「此の石に秋の光陰矢の如し 茅舎」
>>続きを読む