分厚い人材の層が魅力
マッチングすると回り出す
大宝運輸(9040)は底固め。試行錯誤が続いている。震災、原発事故、円高など地元製造業の影響が大きいためで、主力の飲料、日用品、雑貨等トヨタ関連がざっと半分。同社より取引先がいち早くご時世の適応を迫られ、全人教育による安全運転がついていけない状態。2Q累計予想を下回った。たとえば、トヨタの採用した木金休み土日操業。物量を確保しても価格競争、燃料高など引き合わず。「正常」になった10月以降もタイ洪水、欧州債務危機が伝えられ、直近クリスマス、正月気分さえ出てこないという。食品卸大手菱食の再編も対応が難しい。このため、12ある本支店レベルの取り組みが手がかり。
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先取点入り追加点も
現場のニーズ・シーズを反映
文溪堂(9471)は好調。2Q連結累計売上高、経常最高の折り返し。新学習指導要領をこなしている。来年度から中学校も完全実施になるほか、移行措置の同期予想以上の滑り出し。例年上期1・2学期品、上下刊品、年間品の売り上げが計上されるだけに、先取点が入り追加点をうかがうような印象。3・4Q、来期につながりそうだ。
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素材の強み MARUWA 12月6日 (2011.12.05)
今、来期連結最高益も
経営資源を成長3分野に集中
MARUWA(5344)は好調。予想以上の折り返し。今、来期連結最高益更新も考えられる。震災、円高、タイ洪水、さらに欧米債務危機をしのぐもので、経営資源をHEV・EVや風力発電、高速鉄道等のインバータに使われるパワーモジュール、高機能携帯向けEMC対策部品、LEDセラミックモジュール基板3分野に集中。一段と技術開発、製販・品質保証体制を強化する。
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踏ん張りどころ 日東工業 11月30日 (2011.11.29)
タイ洪水から抜け出す
海外と新規事業が次世代の目玉
日東工業(6651)は踊り場。10月から増強したタイ工場が洪水に見舞われ踏ん張りどころ。11月に水が引き抜け出す構えだ。被災損失に保険適用(損保ジャパン)。操業再開に半年かかる見込み。1、2Q住宅着工、設備投資が持ち直した矢先3、4Q厳しいという。しかし7月29日上方修正し、15円配当(当初13円)据え置きを表明。リーマンショック、震災をしのいだことも事実。
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次の100年園芸機器
タイ工場立ち上げが前途示唆
マキタ(6586)は一服。円高がブレーキ。前半上振れしたが、後半計画線に自重。11月25日に年初来安値2501円をつけた。28日反発している。7月29日、10月31日の修正発表によるもので、国内外堅調な電動工具の需要に対し当初円ドル83円、ユーロ118円を通期78円、108円のレートに切り上げた。しかし現在77円、103円となり、欧米債務危機に一喜一憂する展開。来年1月ユーロ債の集中償還を控え波乱含みになっている。同社の場合、85年米国工場を振り出しに中国、英国、ドイツ、ブラジル、ルーマニアで電動工具を生産。2Q連結累計87.4%の海外生産比率。影響が小さい。
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