5年続く上昇運 矢作建設 12月20日 (2011.12.19)
耐震補強事業が代名詞
生きてくる今、来期の仕込み
矢作建設工業(1870)は小確り。見込みより減収だが予想より増益の折り返し。3、4Qほぼ計画線という。減収はこれまで優先された学校耐震化がピークアウト。直近3期急伸したピタコラム事業一服によるもの。学校に限れば2011年度86%といわれ、今後警察や消防、病院など防災拠点や集合住宅等に広がる見込み。
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じわり堅調 中部鋼鈑 12月15日 (2011.12.14)
消えた需要が姿見せる
マイナスとマイナスでプラス
中部鋼鈑(5461)は堅調。じわり締まっている。震災後落ち込んだ需要が予想以上に回復。直近反転したスクラップに対し、来年1~3月先安感が出ているためだ。復興需要がずれ込んでいるとみられ、リーマンショックと震災を通じマイナスとマイナスでプラス。生産性が上がりコストが下がった。
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4Q追い込み待ち CKD 12月13日 (2011.12.12)
面白い生涯現役制度
課題は海外の次世代インフラ
CKD(6407)は健闘。予想を上回る折り返し。3、4Q慎重だが堅調な見込み。10月31日の上方修正によるもので、主力の自動機械、機器ともに通期前年並みを確保。来期は半導体関連底入れを手がかりに明るさを取り戻す見通し。11月20日に石田前社長死去(69)。年明け1月23日お別れ会がある。神田元社長とバッテリーを組んだ中興の祖。ITバブル崩壊を契機に徹底的な体質改善に取り組み、07年3月期に連結売上高1042億円、最高純益75億円を計上した時のトップ。
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分厚い人材の層が魅力
マッチングすると回り出す
大宝運輸(9040)は底固め。試行錯誤が続いている。震災、原発事故、円高など地元製造業の影響が大きいためで、主力の飲料、日用品、雑貨等トヨタ関連がざっと半分。同社より取引先がいち早くご時世の適応を迫られ、全人教育による安全運転がついていけない状態。2Q累計予想を下回った。たとえば、トヨタの採用した木金休み土日操業。物量を確保しても価格競争、燃料高など引き合わず。「正常」になった10月以降もタイ洪水、欧州債務危機が伝えられ、直近クリスマス、正月気分さえ出てこないという。食品卸大手菱食の再編も対応が難しい。このため、12ある本支店レベルの取り組みが手がかり。
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先取点入り追加点も
現場のニーズ・シーズを反映
文溪堂(9471)は好調。2Q連結累計売上高、経常最高の折り返し。新学習指導要領をこなしている。来年度から中学校も完全実施になるほか、移行措置の同期予想以上の滑り出し。例年上期1・2学期品、上下刊品、年間品の売り上げが計上されるだけに、先取点が入り追加点をうかがうような印象。3・4Q、来期につながりそうだ。
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