運用残積み増しの買い 個人乗れず外資も裏目の年度末 (2015.03.23)
前週末確り。まちまちで始まり引け一段高になった。外資や国内機関投資家が先物で運用残高積み増しの買い。週明け拍車がかかりそうだ。ユーロ圏中心にマイナス名目金利が浸透。
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昭和の風林史(昭和四八年三月十四日掲載分)
小豆相場は天井した。
市場総強気だが、決然売り方針。
春風を斬れ、目先の反騰成り行き売りだ。
「落ちて皆ころがる花や椿坂 虚子」
電光影裏春風を斬る。
珍重大元三尺の剣。
ようやく小豆が相場らしくなった。
いままでは、ただ買ってさえおれば、
女・子供でも儲かった。
しかし、昨年九月19日の
安値(大阪)七千七百五十円から一万六千三百円まで
実に〔八千五百五十円〕高した相場、
日柄では半年になんなんとし、
値段で十割高を超える。
さしものインフレ人気(ムード買い・仮需要)も
燃え尽きんとす。
人盛んな時、天に勝ち、天定まって人に勝つ。
規制は強化され、なお投機熱が鎮まらなければ
穀取の立ち会い停止も、またやむを得ない
―という主務省の強い態度に、
業界は反省の色を見せだした。
しかし、今年の夏は冷夏が予想されている。
また、閉鎖されている他市場からの
投機資金も穀物の思惑に走る。
各地穀取は必死でバリケードを築き、
市場防衛と投機熱の鎮静にやってきた。
さて、相場は、市場総強気。
ヘッジ玉まで場勘に耐えかねて
踏まされるという凄さである。
しかし、遠くからこの相場を眺めれば、
かなりきつい反落があってもよい地点と時点にある。
忍びよる暴落である。
豊富な品物は、大豆、木材に見る如く
過激な価格高騰中は
姿をまったく隠してしまうものであるが、
いったん、天井を打てば逆に売り急ぎとなるものだ。
定期市場は、ギッシリと現物が売りつながれている。
人気が燃え尽き、市場が冷静になってみると、
恐らく慄然とするであろう。
当面、予測出来る下げ材料は
作付け面積の大幅増反であり、
政府の緊急輸入対策である。
そして、取り組み内部要因(高値飛びつき買い)の
重さと日柄による相場の老境入りなどがあげられる。
相場は、あくまで相場である。
すべての(上げるべき)材料を
食い潰せばいかなる怪物でも自壊する。
すでに小豆、手亡の線型は天井型を示している。
これが逆襲強烈反騰しようとも、
決然売り向かえば音をたてて崩れよう。
行きすぎた相場は、
また下げる時も行きすぎるのである。
売るのが怖いという気持ち、
これがこの相場を見るポイントである。
●編集部注
古人曰く君子豹変す。
これぞ相場師の文章。
未曾有の上昇相場が形成されるには、
それ相応の量の売り玉が市場に出回らなければならない。
【昭和四八年三月十三日小豆八月限大阪一万五五一〇円・二六〇円安/東京一万五四九〇円・三〇〇円安】
株が抜きん出た存在 プラザ合意のトラウマ思い出す (2015.03.20)
前日先物で見切り発車した反動。売り一巡後下げ渋った。ゼロ金利を解除しながら早期利上げを否定したFOMCの声明が手掛かり。米国の主要3指数に金・原油先物も戻し、ドル安に振ったところがミソ。
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昭和の風林史(昭和四八年三月十三日掲載分)
暴落よしという場面。強烈反騰またよし。
大きな逆張り場面。
千五百円~二千丁崩しあれば…と。
「木木の芽や新宅の庭ととのばす 子規」
小豆相場を小豆相場として考えてみた場合、
今の時点を念頭に置くと
やはり人気が〝仕勝って〟いた事を知ろう。
『S安。なあに買ってさえおけば…』
という安心感がある。
夏の天候不順予想―安ければ安いほど
買い下がっていけばよい。
確かにその通りだ。
しかし、農林省の警告
(12日・池田食品流通局長、岩野課長出席。
全穀連鈴木一会長、山口六弥事務局長らが呼ばれ、
価格水準いかんにより
立ち会い停止の要請を検討すると言われる)が、
なくても、
およそ相場の現象面は次のようになっていた。
1・踏みが一巡した。
2・市場総強気になる。
3・知ったらしまいの材料(天気予報)出る。
4・日柄を経過している。
5・高水準で需要が落ちるということ。
暴落しても、
それが当然であるという相場に
なっていた事も確かである。
そこへ、今年の小豆の作付けは
減反にならないという情報がはいる。
北海道の中間地帯は、
大豆よりも小豆という人気で、
むしろ昨今の相場高騰で、
小豆は増えるかもしれない。
こうなると実勢面と
ムード(人気)面の力関係で
大波乱が展開される。
一万七千円をつけると証拠金も20万円になる。
農林省も上値に対しては目が光る。
現物が無いわけではない。
作柄が決まったわけではない。
天候が只今現在
相場(作柄)に影響する時でもない。
となると、煎(い)れが出尽くし、
高値を安心買いで飛びつき、
しかも日柄の面では限界点にあり、
さらにこれ以上の上値には規制が厳しく、
需要期というのに、
品物がありながらムード買いで高い
―となればおのずから
当面の相場の動きも予測出来るのだ。
高値から千四百円崩し。あるいは二千円下げ。
そういう崩れがあったほうが相場として、
先行きの楽しみが残る。
いま、一気に一万八千円を
勢い(人気だけ)で付けてしまうと
天災期にはいると相場が出来ない状態になる
かもしれない。
ここは大きな逆張りである。
両建てもよし。暴落よし。
強烈反騰よし。巧者筋の踊り場だ。
●編集部注
さぁ、始まった。
サーファーならば狂喜する大波の到来である。
上にも下にも大きく動く故に、
この時の相場は巧者でなくば耐えられぬ。
真っ当な発言が狼少年視される。
そうなった時
論調は替わるのか否か。
【昭和四八年三月十二日小豆八月限大阪一万五七七〇円・五三〇円安/東京一万五七九〇円・二五〇円安】
時価総額ピーク更新 コーポレートガバナンス・コード (2015.03.19)
売り一巡後下げ渋り。引け締まった。FOMC発表前に先物主導で見切り発車。年度末「日経平均が2万円」が繰り上がりそうだ。18日、業務資本提携した■■■■(****)と■■■(****)がS高。
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