1万2000円尚早 週明け協調見越しリバウンド (2016.02.15)
前週末も続落。日経平均一時 848円安。後場買い戻しが入り再び売られた。東証一部の出来高今年最高(売買代金2番目)、長期金利0.075%に急上昇。さらに 12日述べた TOPIXと10年債利回りの差が一段と拡大。
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昭和の風林史(昭和四九年二月七日掲載分)
賢明なる読者は、
ぼつぼつ相場の転換が近いという現象を
随所に感じていることであろう。
「白日の閑けさ覗く余寒かな 水巴」
相場の強弱が、どうしても書けない時がある。
一寸先も判らない時である。
判らぬ時は休め―という。
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週末か来週明け転機 FRBもネガティブ金利を導入 (2016.02.12)
買い一巡後反落。再び全面安になった。日経平均一時655円安。引け戻した。外資の売りに個人、機関投資家が追随し追証、裁定解消売りも目立つ。日経平均が1月のほか2014年10月安値を更新し、
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さらに続伸の見通し OSG 2月12日 (2016.02.10)
超硬の仕込み本格化
自動車のほか航空機関連伸びる
OSG(6136)は強気。2期連続ピーク更新し、さらに続伸の見通し。自動車のほか航空機関連の伸びが見込まれ、連結売上高1500億円、営業利益300億円(2020年11月期)を表明している。
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昭和の風林史(昭和四九年二月六日掲載分)
哀猿啼くこと一声、
客涙林叢にほとばしる。
呻吟、また呻吟。
相場とはこういうものである。
「如月や人の華燭の銀の匙 千枝子」
相場だけは〝もうまいった〟
と言っても堪忍してくれない。
だから相場は非情とか相場の世界は厳しい―
と言われる。
筆者は長年相場記者をしている。
だから相場する人の気持ちが手に取るように判る。
特に〝打たれて〟いる人の気持ちは
人ごとでないほど身につまされる。
呻吟(しんぎん)。うめきである。
後場三節が済むと、ほっとする。
これで明朝九時まで相場が建たない。
ちょうど、借金取りに追いまわされて
事務所に帰ってくる事が出来ない。
事務所にも借金取りが居据わっている。
行くあてもない。
ようやく夕方になって外灯がポッとつく。
外灯がついたのを見て、ホッとする。
今日も終わった。
借金取りも帰りよっただろう―と。
あの気持ちに似ている。
引かされた玉を未練残さずに投げる。
投げるのはいとも簡単である。
『あかん、全部仕舞っといて』と言えばよい。
しかし、投げたあとの
損出をどうするかが重大問題である。
まして連戦連敗のあとなどは。
西田三郎商店の西田三郎氏が、
真夜中に、子供や家内の寝顔を眺めながら、
あすの相場の事や引かされ玉を
若い時分はよく考えたものです―と、
お酒を飲んでいる時におっしゃっていた。
この人にして、そういう事もあった。
もう死んでしまった津田岩松氏から
中井幸太郎さんが相場で打たれて、
どうにもならぬ苦しみの時の話を聞いた事がある。
西田さんも中井さんも、
あんなにお酒が好きになったのは、
きっと相場をしている時に気が持てなくて、
一升瓶を友にしたからであろう―などと勝手に思う。
そういえば大相場師の西山九二三氏なども
アルコール中毒みたいになったのは
相場の苦しみのためだったのではないか。
お酒を飲めぬ人は、こんな時にどうするか。
岡本安治郎氏はお酒が駄目な人だった。
それで聞いてみた事がある。南京豆をかじる。
仏間に入って襖という襖や壁にケイ線を張り、
パチパチとソロバンを弾く。
三割高だ、とか半値地点は―などと。
丑満時に南京豆をかじり
ケイ線と対峙する姿を思うと鬼気迫るものがある。
●編集部注
この頃、テレビでは
「アルプスの少女ハイジ」が放送されている。
大きなブランコに乗るオープニングが有名だが、
差し詰めこの時の小豆相場は
そのブランコの極みの部分であったといえる。
【昭和四九年二月五日小豆七月限大阪一万四九〇〇円・四四〇円高/東京一万四六〇〇円・二一〇円高】