災い転じて福となす 再び「リーマン級」のリスク到来 (2016.06.27)
前週末暴落。日経平均一時1374円安。前日残留を先取りした英国の国民投票が裏目に出た。ポンドが対ドル10%超下落したほか、ドル/円の日中値幅7円、NY金先物70ドル超急騰など記録尽め。
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昭和の風林史 (昭和四九年六月二一日掲載分)
売りたい弱気がふえなければ、
相場は戻り反発反撃反騰これ皆売りになる。
相場の大局暴落含み。
「もち古りし夫婦の箸や冷奴 万太郎」
ケイ線万能者は、線型のみを信ずる。
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何も解決しない24日 6月まで天動説でも7月から地動説 (2016.06.24)
じり高のうちに後場一段高。日経平均一時198円高。マザーズ指数、JQ平均も反発した。23日、日本時間午後3時に始まった英国(午前7時)の国民投票を先取りするもの。前夜遅く公表された二つの世論調査でともに残留派がリード。
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昭和の風林史 (昭和四九年六月二十日掲載分)
仮に反騰場面があっても
今年は追ったり乗せたりする相場ではなく、
売っていくのが手本だ。
「てん草をふんでてん草かつぎ来る 虚子」
相場というものは上がる時がくれば、
誰が売ろうと、現物在庫がどれほど豊富でも
作柄がいかに順調でも、規制に次ぐ規制を重ねても
上がるものだ。それが相場だ。
同じように、天候が悪く作柄にキズがつこうと、
強力な買い連合が積極買いしても、
腰の重い相場は、少々色めく程度で、
すぐまた垂れ込んでしまう。
供給面はどうかといえば、
現在の在庫に本年度産を平年作として
出来秋の小豆二百五十万俵という数字になりかねない。
かつてない尨大な数だ。
そういう大量供給の商品を
買い上げていくということは、
常識的にも、非常識的にも、考えにくい。
昨年のように先高人気。商社の買い占め。
人類の食糧危機感。世界的な異常天候。現金より商品。
狂乱のインフレ。諸商品の高騰。
そして過剰流動性資金の洪水という、
まったく狂ってしまった環境でこそ、
市場は割れるような熱気で相場を突き上げた。
しかし、それでも作柄が良い、豊作だ―
ということで七月13日に大天井して
九月11日まで(先限引き継ぎ)九千円幅を下げた。
しかし世は物価高騰時代。
九千円幅を下げた相場が八千円弱を戻して、
いまの水準である。
これを、もう一段も二段も買い上げよう
という考えは〝アコギ〟でなかろうか。
相場する人は皆賢い人ばかりである。
しかし、猟師山に入って山を見ず。
小豆相場を追いまわしている投機家は、
突き放して相場を遠くから見る事が出来ない。
生産者コストから考えて、一万六千五百円以下は、
あり得ない―と信じきっている。
一種の病気にかかってしまっているようなものだ。
相場はコストを割らないという定理はない。
むしろ相場は(価格は)コストを無視する。
先行き天候は確かに不安定である。
その限りでは突っ込み場面の買いは、
利食うことも出来よう。
だが、
大相場が展開するという夢の実現は今年の相場、
人々がすべてあきらめの境に
立ってからではなかろうか。
かなりズレ込んだ時期になるように思える。
噴き値待ちの熱狂売り、
強烈反騰千円高もあるだろうが、
決然売りになる。
●編集部注
以前も書いたとおり、この年のこの月、
小豆相場は上旬、中旬、下旬と
相場風景が変わる。
【昭和四九年六月十九日小豆十一月限大阪一万七四八〇円・四〇〇円高/東京一万七四八〇円・四三〇円高】
ファンドの独り相撲 24日収まらず27日欧米の反応も (2016.06.23)
4日振りに反落。日経平均一時189円安。後場下げ渋った。ポジション調整によるもので、大半見送り。JQ平均、マザーズ指数も反落した。
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