証券ビュー

週末蝶が寄ってくる 五輪後ロクなことなく反動多い  (2016.07.21)

7日振り小反落。日経平均一時169円安。引け下げ渋った。建設や食品、情報・通信、不動産など内需関連が確り。高安まちまちだ。信託銀が7月第1週まで10週連続買い越しという。

>>続きを読む

相場の背景と性格を見つめる時 (2016.07.20)

昭和の風林史 (昭和四九年七月十八日掲載分)  
次は小豆の番 沸騰高を秘める
最終的に小豆が暴騰する。
手亡は行き着くところまで止まらない。
冷夏凶作は決定的だ。
「酌婦くる灯取虫より汚きが 虚子」
台風八号による集中豪雨で
国鉄東海道線が長い間不通だった。
その間、新聞輸送はトラック便に切り替えた。
しかしトラックによる輸送貨物が急増したり、
国道の渋滞などで配送は遅延した。
やっと汽車便の受けつけが再開されるや
次は山陰地方の集中豪雨で
国鉄ダイヤがまた狂った。
新聞が、その日のうちに配達できない地区が多い。
東京送りは航空貨物で夜の内に発送するが、
気象状況が悪かったり、
ハイジャック事件などで混乱した。
新聞が届かないという連絡を受ける。
そして台風九号の進路が嫌な予感を与える。

当社は、あらゆる方法を駆使して
新聞の発送、配達を
遅滞なく行うよう日夜努力している。

北海道も低温予報が出るほどの異常気象だ。
すでに手亡の作柄は絶望的と伝えて、
この日も相場は古品限月の自粛、
あるいは売買停止、張り付け天井であろう。
もしそうでなければ輸入の積極化、
供用品の優遇、建て玉、売買枚数の制限、
踏み一巡による天井打ち
というコースを辿るかもしれない。

小豆のほうは、
手亡高に刺激されて少しずつ硬化している。
小豆も結局は二万円突破
というコースを辿るだろう。
総需要抑制、投機資金枯渇など、
相場が熱狂出来ない背景は充分に認められるが、
四十九年産の不作が決定的な時だけに
将来の事を考えなければ、
一万八千五百円を割り切れない
という底堅い相場を見直される時が必ずこよう。
現在の小豆は
上昇エネルギーを蓄積している格好である。
古品在庫の圧迫、輸入発券、実需不振―
という相場の足を引っ張る要因はあるけれど、
それらは徐々に織り込まれつつかる。
結局は新穀の収穫減
という大きな存在の材料によって、
買い人気が爆発し、
大々的な踏み上げになるだろう。
下げるものなら下げている相場である。
下げきれないという相場の背景と
性格を見つめる時でなかろうか。
小豆は必ず急騰する。

●編集部註
 イヤハヤ大変である。
紙媒体であるが故に、
新聞の配達は雨にめっぽう弱い。
今でさえ大変なのだ。
これが四十年以上前となると、
その苦労たるや如何ばかりか。
台風一過、苦闘する相場は
突然、買い方に快晴をもたらす。
ただ天井三日底百日とはよく言ったもので、
その後の下げがエゲつない。
千五百円強の下落がある。

【昭和四九年七月十七日小豆十二月限大阪一万八九一〇円・一四〇円安/東京一万八八六〇円・一九〇円安】

29日に過剰反応解消 2030年に政府債務問題消失も (2016.07.20)

3連休明け続伸。日経平均6連騰。引け一段高になった。連休中NYダウ確り。106円台の円安も手掛かり。トルコのクーデターが未遂に終わり買い戻しが広がった。

>>続きを読む

昨年後半から踊り場 CKD 7月20日 (2016.07.19)

1Q 計画線上反転待ち 

ピーク更新視野に新計画スタート

企業HPご案内   前回の企業レポート

 CKD(6407)は反転待ち。1Q計画線上。紆余曲折のうちに持ち直す見込みだ。昨年後半から踊り場。北米を除き世界経済減速によるもので、年央英国のEU離脱、南シナ海仲裁判決、トルコでクーデター未遂事件など転機。

>>続きを読む

なまくら小豆を敬遠 手亡古品限月で勝負 (2016.07.19)

昭和の風林史 (昭和四九年七月十七日掲載分)
天井打たず底打たず
なまくら小豆に嫌気して、
凶作決定的な手亡なら
サヤのある古品限月を買う。
「千早ふる神代の石や鮓の石 草城」
小豆は九千円中心の相場が続いている。
市場は閑だ。
手亡に期待がかけられているが、
こちらのほうも充満した熱気
というものは感じられない。

お客さんは、売っているのか、
買っているのか。
A社・大手の顧客が
小豆と手亡を買っているが、
一般マバラ筋は売ったままだ。
B社・小豆は両建てが多い。
手亡は買いにくいようで手を出さない。
C社・顧客筋は小豆を弱気している。
売って引かされた格好。
D社・小豆の期近限月の
高値掴み玉がそのままだ。
手亡は先日の叩き込みでチャブついた。
店によって違うが、
全般的に小豆は値ごろ観が気になるのか。
強気しにくいようだ。

いまとなっては手亡の決定的な凶作
(強気する人は二分作という)で
早晩手亡相場は小豆とクロスするだろう。
品質のよい手亡の古品に
長期思惑的手当が見られるのも
当然の成り行きである。

線型から言っても
手亡の七月限の一万三千四百六十円抜けは
一万四千三百円→一万五千二百円を
指向していて暴騰含み型。

七限で時間切れなら八限、九限で
一万五千円抜けが展開されることであろう。
すでに手亡九月限は
一代の高値一万五千四十円抜けは
時間の問題である。
新穀二本が買いづらい水準であれば
八、九限の買いが判りやすい投機だ。
小豆の古品と違って手亡の古品在庫は少ない。
また新旧のサヤ開きが当先四千三百円もある。
必ずや新旧のサヤは詰まるだろう。
現物を持つつもりで
八、九、十限手亡を買ってみるのも
方法である。

それにしても小豆のほうは
輸入発券を控えて気が重い。
古品在庫の圧迫。
長梅雨による需要不振。
高値買いつきの内部要因。

小豆も不発だろうが、
凶作に買いなし
―の相場になろうという見方が
出るのも今の市場環境から言えば、
うなずける。

まさしく天井打たず底打たず、
中途半端で持ちも下げもならない。
〝なまくら〟小豆とでもいうべきか。
やはりそうなると
手亡で勝負してみようとなる。

●編集部註
 ハッキリ言うと
展開が読みにくい場面である。
良く判らない時は
様子見するのが一番である。
ただ相場記事はそうは行かぬ。
何らかの文章は載せなければならぬ。
じりじりとした心理が
行間に表れている。

【昭和四九年七月十七日小豆十二月限大阪一万九〇五〇円・一七〇円高/東京一万九〇五〇円・二一〇円高】