週明けデンと構える お試し期間こなすと来年明るい (2018.10.01)
前週末急反発。日経平均小陽線の引け。バブル崩壊後、戻り高値を更新した。一時2万4286円(490円高)をつけ26年10ヵ月ぶり。年初来9月第3週まで約6兆9000億円売り越した外資の買い戻しが主因。
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来週は活気づく 強弱垂れの相場知らず (2018.09.28)
昭和の風林史(昭和五七年九月三日掲載分)
来週は穀取市場活気づく
小豆は高くなる。
輸入大豆期近三本も高くなる。
来週は市場が活気づきそうだ。
小豆相場はトレンドに忠実な足取りである。
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大引け沖縄知事選待ち 来週明けアベノミクスⅡ顔を出す (2018.09.28)
9日ぶり反落。日経平均小陰線の引け。一服した。ダウ3日連続安と円高が主因。前場外資が利食い、後場メガバンクのディーラー売りも伝えられ材料待ち。19日の窓埋め2万3481円が下値の目安だ。
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あきません 理屈の多い人、蟠りの多い人 (2018.09.27)
昭和の風林史(昭和五七年九月二日掲載分)
輸大期近、大相場の様相
輸大期近三本限月は
ここから千丁高しても当然
という大相場だ。
小豆は上値あり。
市場で話題になるような筋の
玉が煎れたり投げたりすると、
相場はひとまず区切りをつける。
静岡筋の小豆買い玉が投げ終ったから
灰汁抜け観。
それと二万九千五百円以下は、
なんぼなんでも殺生な値
ということになる。
市場は豊作ムードが高まり総弱気。
ところが九月の天気予報をみると、
心配させるところがあるし、
台風15号も目を離せない。
そんなこんなで大台回復。
これで31日安値は底を入れたという見方と、
あくまで単なる戻りに過ぎず、
三万五百円から七、八百円あたりは
再び売り場。
筆者は後者の見方である。
多分、来週明け早々に
北海道のお天気か台風15号関係の
買わせる材料、強気にさせる材料出現で、
目標値を出しきるだろう。
きのうも言うように、今の小豆買いは
強気して買うのではない。
売らんがための買いで、
いわば行きがけの駄賃である。
多分三万五、六百円で買う気にさせる。
これは相場の魔性である。
買ったが最後、泣かされる。
そこは売るところであるからだ。
輸入大豆のほうは期近限月火柱高の様相。
利食い千人力で早々と利食うのは、
この大きな相場がみえないからだ。
いまの足取りからすれば、
とんでもない大相場である。
一般はどうしても
先のほうの限月を買うけれど、
間違いのないのは前三本9・10・11限。
これは完全な組み上げ相場に発展するから、
まだまだ七百丁ぐらいは
ゆっくり上値を残す。
とはいえど、
理くつがつくから素直に買えない。
この、素直に買えないところが
相場の妙で、
辛抱たまらず遂に買ったところが
天井ということになる。
理くつの多い人、わだかまりの多い人、
あきません。
●編集部註
段々とではあるが、
筆致や記述のスタンスが
平成の風林火山と
シンクロしている印象を覚えるのは
筆者だけであろうか。
平成の御代からこの文章を見ていると、
なかなかどうして昭和の風林火山は
よりラディカルで、よりロジカルである。
わだかまりは多くはないものの、
理くつは多い人であるという印象は強い。
そこは、人間力と教養の高さなのだなと思う。
本来相場は、
ある意味不確定性原理に基づいて動いている。
ロジックでどうこうという問題ではない。
その矛盾とどう折り合うかが問題なのだ。