証券ビュー

無理したあとのトガメ デマが飛びやすい (2018.12.12)

昭和の風林史(昭和五七年十一月十五日掲載分)
輸大当限暴落時間の問題
輸大当限・大阪、名古屋は
月曜後場か火曜16日から
逆落としの大暴落に転ずるだろう。
輸入大豆当限の手品の種も、
うしろから見ておると、
ここまでは上出来だったといえる。
しかしこれだって
小豆の気崩れの怪同様に、
その正体が解明できれば、
なんだ、そんなことだったのか
となるわけだ。
恐らく輸入大豆当限の突っ張り高は
今週月曜か火曜までだろう。
中国大豆の船が少々遅れても
繋いで十分の値段にあるから、
納会まで日数を見ながら
渡しの準備作業のピッチをあげる。
大阪当限にはIOMの渡し物が、
かなりありそうだといわれる。
来月に入れば物はジャブジャブだ。
実需は、ここしばらく、
最低ギリギリの当用買いで
凌(しの)げばよいのだから、
あとは定期のカラ売り玉の煎れだけ。
大連は猛吹雪などと
みてきたようにいうが、
なんのなんのその時、
風力3・快晴・気温14度だった。
相場の世界は
このようなデマが飛びやすい。
玄人は〝船舶日報〟をチェックし、
現地とのテレックス交信で、
中豆入船は、
心配する状況でないという。
とにかくまだ先月納会受けた現物に
金・倉の時計の針が動いている。
物はないのではない。
十分にあるのだ。
まして九月、十月と続いたあと
今月も玉締めスクイズを
しようものなら、
穀取市場に対する風当たりは
一層厳しくなる。
いうなれば今の大豆当限は
世の中の自然に逆らっているわけで、
このようなことは、
一時的現象で長続きするわけがない。
無理したあとのトガメの大きさは
七月六本木小豆、十月栗田生糸で
見てきた。
輸大当限も同じことがいえると思う。
小豆相場は、
相場は相場であることを
見せてくれた。
相場は人為の及ばざるものである。
●編集部註
 小豆市場に依然として
嘆きのブルースが流れているなか、
世間はこの日、
高らかなファンファーレが
一部で流れていた。
 1982年11月15日は
大宮~新潟間で上越新幹線が開業
している。
上野駅まで伸びるのは1985年。
まだこの時は
国鉄であってJRではない。
 東京駅に乗り入れる事が出来たのは
1987年4月に国鉄がJRになって
4年と2カ月後の
1991年6月である。
 それから25年後、
この路線を使って
現美新幹線という観光列車が
走って好評を博すとは、
当時夢にも思わなかっただろう。

三角もち合い体力勝負 通貨革命に御一新もついて回る (2018.12.12)

 高寄り後戻し続落。日経平均小陰線の引け。後場下げ渋った。ダウ先物と上海総合が綱引き。需給要因とみられ、14日メジャーSQを前にロールオーバー順調。騰落レシオが84%台に下がり、売られ過ぎのサインと考えられる。

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区間新の折り返し システムリサーチ 12月12日 (2018.12.11)

8期連続ピーク更新 

ビジネス市場拡大も手掛かり

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 システムリサーチ(3771)は続伸。連結区間新の折り返し。8期連続ピーク更新の見通しだ。不採算プロジェクトが一巡し稼働率高水準。

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という事は 手の内のカード読めた (2018.12.11)

昭和の風林史(昭和五七年十一月十三日掲載分)
小豆の次は輸大の当限だ
小豆は
来週から音立てて崩れるだろう。
輸大当限も
アッと驚く大下げがくるはず。
弱気でもこの辺からの小豆は
売れないようだ。
しかし来週15日過ぎから
新しい下げの波動に乗るだろう。
実勢悪が、ついて離れない。
また、買い方投機筋に
パワーがない。
今の小豆は
誰もが手の内のカードが読めた
ということである。
ホクレンの一元集荷にしても、
行政による輸入枠発券の先送り、
あるいは枠の絞り込みにしても、
それならそれで竹小豆もあるし、
加糖アン輸入に切りかえてもよいのだ。
世の中不景気。実需は当用買い。
投機家また政策相場にソッポ向く。
三晶の買いにしても
カードが読めれば
三晶必らずしも絶対でない。
大曲がりする時もある。
三晶買いに刺激されて
提灯がついたところは、
すかさず売られる。
要するに小豆市場参加者は
白けているし、醒めている。
笛吹けど、太鼓たたけど踊らない。
まして取引員自己玉は買い思惑。
という事は、
上値があれば売りたい。
売られるということ。
誰も彼もが高値あれば売りたい。
それでいて、
実際には売っていない。
先二本にしても
三万三千五百円あれば売ろうと
待っていて売り場を逃した。
そのような相場だから、
二万九千円の抵抗なんか、
たいしたことはなく、
二万八千円だって
割るのは簡単だと思う。
世の中が変わっているのを忘れて
過去三年の高値おぼえの相場観が
払拭(ふっしょく)できないところに
ギャップが生ずる。
いずれにしろ来週、
お月さんを眺めていたら判るが、
相場は崩れに移る。
輸入大豆にしても、それは同じだ。
高いのは当限だけ。
この当限が
音立てて崩れてくるのである。
当限高につれ高の
12月限売りが大きいだろう。
●編集部註
 行間からブルースが流れている。
ボヤキの相場ブルースである。
 ここは相場から離れて
明るい話題でも。
 1982年は
香港映画「少林寺」が
公開された年である。
日本でもこの年の11月に公開。
ブルース・リー
ジャッキー・チェンに続く
第三のスター、リー・リンチェイ
デビュー作にして出世作。
当時の血の気の多い悪ガキ達の
ハートを鷲掴みにしていた記憶がある。
 大スターになったリー・リンチェイは
その後ハリウッドに渡り、
ジェット・リーと名を変え、
国際的なアクション俳優になる。

半値押しと半値戻し 株高に持ち込まないと勝ち目なし (2018.12.11)

 週明け反落。日経平均小陰線の引け。再び全面安になった。前週末の米株安が尾を引き、1ドル112円台の円高にリスクオフ。後場も手掛かり難で見送られた。11月安値2万1243円を割り込み、10月同0971円が目安という。

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