証券ビュー

世界中てんやわんや ファーフェイさえ10年もたない (2018.12.17)

 前週末3日ぶり反落。日経平均中陰線の引け。SQ値2万1618円を下回った。14日ダウ496ドル安(一時563ドル安)につながり乱高下の延長上。18~19日FOMCまで消化難と述べた。先物による持ち高調整売りが主因。

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はしゃぎ過ぎ 相場様は裏向きを行く (2018.12.14)

昭和の風林史(昭和五七年十一月十七日掲載分)
輸大買い方はしゃぎ過ぎ
相場は人気の裏を行くとはよくいった。
はしゃぎ過ぎたら相場様は、
向きを変える。
輸入大豆当限が中国大豆入荷の
はしゃぎ過ぎの裏が出て船積み遅れ、
カラ売り玉の煎れ上げ、
新規思惑買いなどから棒立ちしたが、
全般の商いはなぜか低調だ。
月初めT社筋の大量買い玉が
輸大市場に入って大衆筋も
これに提灯をつけた。
そのあと円高や中豆入荷を
騒いで反落したが
当限のカラ売り玉が締めあげられ、
相場というもの、
はしゃぎ過ぎたらアカン
ということを教えた。
これは小豆相場にもいえた。
三万一千円だ、三万一千五百円だ―
とホクレンの価格政策や
農水省の今期輸入枠操作を期待して
強気は上ばかり見ていて
足もとをすくわれた格好。
その小豆だが、今度は売り方が、
はしゃぎ過ぎて安値を叩くと
意外な反発がこよう。
見ていると値段は
二万八千円割れに抵抗しだした。
去年も11月19日に大底を入れている。
人気が急速に
弱くなりだしたのが気になる。
戻りは安心売りの空気がいけない。
これは輸入大豆についてもいえるだろう。
あれだけ弱かった輸大人気が、
ここにきて、
それはもう強気ばかりだ。
船積み遅れ、入船遅れ、玉不足、
納会10月の二の舞い。
渡し物ほとんどない、
中豆の品質見直しなど、
それはもう強気一色になった。
そうなると
相場は皮肉にできているから
買うだけ買わせ、
煎れるだけ煎れさせ、
買ったらしまい。
煎れたらしまいとなるわけだ。
得意の時は謙虚たれ。
失意の時は泰然たれ

これがなかなかできない。
当たっている時は傲慢(ごうまん)。
曲がった時は悄然。

小豆は戻しても、
出直りには直結しない。
輸大は、
かなりきつい下げかたをするだろう。
舞台は回り持ち。
●編集部註
 この日も風林火山の
商品先物ブルースが流れる。
 そういえばこの頃、
上田正樹の「悲しい色やね」が
ヒットしている。
発売当初は売れなかったが、
有線放送で火が付き、
この頃には人口に膾炙している。
それは、デビューから10年目であった。
 東京に居て、恵まれている点は
幾数多あるが、渋谷や池袋など、
都内に幾つも昔の映画を
上映している映画館が
存在している点は
映画好きにはありがたい。
旧作を、新作のように観る事が出来る。
 少し前、渡瀬恒彦の追悼特集で、
「仁義なき戦い広島死闘篇」の
同時上映であった73年の
彼の主演作を観に行ったが、
ある場面に歌手役で
上田正樹が登場する。
歌声で「あ、上田正樹だ」と判った。

米中共倒れのはざま 買わざるを得なくなった米国債 (2018.12.14)

 窓を空けて続伸。日経平均小陽線の引け。時間外も確りだ。12日ダウ157ドル高(一時458ドル高)が追い風。カナダのファーウェイ副会長保釈に対し中国が譲歩。

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罫線の横幅(日柄) 各人の気持ち次第 (2018.12.13)

昭和の風林史(昭和五七年十一月十六日掲載分)
小豆相場の下値を考える
◇…小豆は二万六千八百円が
あるかもしれないが、ないかもしれない。
輸大当限は急所。
◇…小豆相場は
このあたりで様子を見よう
という動きになりそう。
二万八千円を割っていくトレンドは
残っているが、
生産者団体、
あるいは農水省の価格対策が、
相場水準低ければ低いほど
敏感に響くから御用心。
◇…今年の小豆の
大きなトレンドは
(大阪先限)次のようになっている。
二月10日大天井三万六千八十円→
一段下げ五千丁。
これが五月6日下げ止め。
第二波動は六月3日の
三万三千五百三十円からの
五千三百七十円下げ。
これが七月19日下げ止め。
第三波動が
八月11日の三万一千八百円からの下げ。
五千丁ひと波動とみるなら
二万六千八百円あたり。
◇…だいたい五千丁、五千丁と
下げてきている。
そして罫線の横幅(いわゆる日柄)は、
筆者のグラフの節足新値三段で
左右十二、三㌢が
一区切りになってきた。
◇…それからみると、
日柄(左右の幅の目盛り)は
ぼつぼついいところ。
ただ縦(タテ・値幅)が
五千丁ひと波動とすれば、
あと千六百丁ばかり下げ足りない。
◇…問題は腹八分でなく腹六分、
あるいは腹半分で
うまいところだけ食う
という相場哲学を持つのか、
いや根本一杯までという考えなのか、
人それぞれ考えは違うから、
ここから先は
各人の気持ち次第であろう。
◇…今のところ
二万六千八百円がないとも言えず、
あるとも言えない。
目先的には、
ゆさぶるところだろう。
へたに戻せば、
あと千五百丁取りの
売り新規もスリルある方法。
投げらしい投げが出るのは
その時か。
◇…輸入大豆は
当限の売りが踏まされていた。
しかしこれも、いまや時間の問題。
かなり息の長い相場だったが、
末期にきているから崩れたら怖い。
●編集部註
 「もう」は「まだ」なり、
「まだ」は「もう」なり

―という相場格言があるが、
市場全体に
「もう」という空気が
出て来ている事を受けての
この記述なのかもしれない。
実際、小豆相場は「まだ」だった。
 日本の輸入大豆相場も
「まだ」であった。
ただこれは生産地相場ではなく、
消費地相場であったが故の悲劇
と見る事が出来る。
 実は、シカゴ大豆相場の底打ちは
この年の10月に完了している。
日足を見ると11月には一段上げて
上昇基調に入っている。
 しかしこの時、ドル/円相場は
強烈な円高になっていた。
10月末に1㌦=277であった相場は
翌年1月に227円に。
これが相場に直撃する。

売られ過ぎのサイン 米中対立も半導体サイクルと瓜二つ (2018.12.13)

 3日ぶり急反発。日経平均中陽線の引け。売られ過ぎのサインが出た。先物のショートカバー(買い戻し)によるもので、寄り前カナダの裁判所がファーウェイ副会長保釈を許可したのが口火。

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