証券ビュー

週明け高寄り後波乱 日本の運命も3月に変わる見通し (2019.02.18)

 前週末続落。日経平均小陰線の引け。翌日状況が一変した。15日ダウ443ドル高によるもので、米中対立歩み寄り、トランプ氏非常事態宣言、メキシコ壁建設81億ドル(約9000億円)捻出など新たな手掛かり。

>>続きを読む

ボルトとアンペア ボリウムの威圧がない (2019.02.15)

昭和の風林史(昭和五八年二月一日掲載分) 
小豆は売りのままでよい
小豆は
総強気・マバラ大衆売り上がり。
相場は買うほどに
反動安がきつくなろう。
値段を上げた割りに
小豆の出来高が大きくならない。
また取り組みも増大しない。
これは限られた資金しか
小豆市場に参加していないからで、
パワーというものが感じられない事と、
ボリウムの威圧がない。
電力でもそうだが、
電圧(ボルト)メーターばかり高くても
電流(アンペア)メーターが
上がらなければ動力にならない。
この逆の、電流ばかり上がっても
電圧が低くては機械は作動しない。
今の大豆は
ボルト・メーターばかり
上がっている格好。
反して小豆は
アンペアメーターのみ上がる。
小豆は先限サヤを買って生まれて、
八千五百円の七月限を
期待している人が多い。
否、強気になりきった人は、
九千円台→三万円を夢見る。
主催・ホクレン。協援・農水省。
協賛・高値掴みグループ。
しかし動員される観衆はマバラ。
そのような姿の小豆だ。
入りが悪いなあーと
企画者は首をかしげる。
もう一段高に上げようと思えば
上がるだろうが、
息切れしそうな相場を
無理押しすると反動がくる。
もう一ツ。
これは
天の理というか人の道というか、
去年、場を止めて、
あれだけ大きな迷惑を
業界にもたらせた人が、
一年まだ喪も明けぬうちから、
やたら表面に出てきては、
商売の道、相場の道。
そんなものでない。
謹慎中の身が、
相場で大儲けできたら、
この世は闇だ。
そんな資力があるなら
業界に返せの声高い。
輸入大豆は、
東京七百七十。大阪八百円。
これを
先限引き継ぎで買うわけだが、
売り方だって
マンホールのフタが
ふっ飛ぶようなガス充満を
警戒している。
ボリウムが
日増しに増大しているのだから、
マッチ一本大爆発。それが怖いのである。
●編集部註
 言わずもがな、
風林火山はこの時、大阪の中心部、
キタとミナミの
本当に真ん中付近にある事務所で
原稿を書いている。
 マッチ一本で大火事に至る実例を
10年前に間近に見ているはずだ。
 それは相場の比喩表現ではなく
本物の大火事、
千日前デパートの火災がそれである。
むしろ、この火災があったからこそ
相場の比喩表現に
火事を用いたとも言える。
 煙草に火をつけた後の
マッチを一本、ポイと捨てて
死者118名である。
 そういえば、
82年のホテルニュージャパンの
火災も宿泊客の煙草の不始末が
原因であった。

迂闊に出られず踊り場 米中対立にかかわらず日米協議も (2019.02.15)

 3日ぶり小反落。日経平均短陰線の引け。後場伸び悩んだ。ショートカバー(買い戻し)一巡によるもの。指数が頭打ちになる一方、1ドル111円台の円安に振れ中低位の出遅れが水準訂正。

>>続きを読む

陽動相場 いまかいまかと待つ姿 (2019.02.14)

昭和の風林史(昭和五八年一月三一日掲載分) 
小豆の売りは踏む事勿れ
小豆は気の抜けたような崩れがくるだろう。
大豆は安値陽線三本強力上昇暗示。
小豆は総強気になった。
なかでも玄人中の玄人が強い。
売ってくるのはマバラ大衆である。
玄人筋は
八千五百円ないし九千円をみている。
ホクレン陽動相場だ。
農水省支援相場でもある。
それで果たして
相場が思うように高くなるだろうか。
三晶が買っているという事も、
心理的に買い方を心丈夫にしているが、
三晶が売ろうと買おうと
気にする事はない。
小豆の線型は
ほれぼれする買い線に違いない。
ゆくゆくは三万円
という声になるのも当然だ。
しかし出来高と取り組みが
そこまで支援するだろうか。
小豆は
たしかに腐ってもタイであるけれども、
今の相場の主流は輸入大豆である。
売りあき気分と底入れ人気、
そして
なんとなく希望の持てそうなムード、
これが今の小豆を
つつんでいる空気であるが、
まるでお祭りのように
あたり一面浮かれた強気ばかりみていると
この小豆、そんな手に乗せられてたまるか―
という気になる。
小豆の売りは踏む事勿れ。
どこまでも食いついて
凧の糸と相場の資金はきれる事なく
売り上がれば苦労した分報われよう。
輸入大豆はこれはもう、
黒板が変わっている。
三百円棒が立つのを、
いまかいまかと待つ姿。
安値の陽線三本は
将来の大相場展開を
暗示している事を知るべきだ。
●編集部註
 1983年、国内大豆が
週足で美しい逆三尊パターンの形成に
動き出した時、
東京小豆は美しいダブルボトムの線形を
形成し始めていた。
 罪なチャートパターンである。
いや、むしろ先物相場らしい線形
と言って差支えないかも知れない。
陽線が続けば買いが入ってくる。
そこを容赦なく下落が襲い、
1月安値を割り込んで、
買い方の心根を折る。
大豆はコツンと安値で音がしたが、
小豆は買い方の心に
ポキリという音を鳴らした。
 そこからの上げはエゲツない。
ザラバではなく、板寄せ取引、
しかも手振りであったので
当時の取引現場は
騒然としていたのではないか。
 電子取引では味わえない、
怒号が飛び交うダイナミックな
現場であったと想像する。
 話は変わるが、1983年1月は
インターネット元年。
元々軍事目的で
研究が進められていた
コンピューター・ネットワークが、
インターネット・プロトコル(IP)に
切り替わったのが
この年の1月であった。
ファミコン誕生もこの年である。

84年前の恐慌と重なる 今後リーマン級のショック起きず (2019.02.14)

 窓を空けて続伸。日経平均小陽線の引け。2ヵ月ぶり2万1000円台に乗せた。ザラバ高値2万1213円をつけ、75日移動平均線1216円に3円及ばず。病み上がりに違いない。

>>続きを読む