証券ビュー

企業レポート

震災対応が鍵   サンゲツ   2011年5月20日 (2011.05.20)

復活のきっかけつかむ

単体売上高と照明器具が目安

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サンゲツ(8130)は復活。前期きっかけをつかんだ。期末大震災に見舞われながら4期ぶり連結増収。採算も改善しているためだ。今期以降、単体売上高1000億円回復(前期972億円)、照明器具事業(同営業赤字7500万円)の黒字転換が軌道入りの目安。主要仕入れ先が被災したほか、仙台店も甚大な被害を受け、むしろ震災対応が鍵を握っている。基本的に昨年6月から9ヵ月連続改善した住宅着工が手がかり。7、8ヵ月後インテリア需要にはね返るためで、主力の壁紙と床材が堅調なほかカーテンも底入れ。

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持ち直す 木曽路   5月18日 (2011.05.18)

震災であく抜けし反転

4期ぶり収益の回復が焦点

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木曽路(8160)は回復。持ち直す見込み。むしろ、東日本大震災であく抜けした。前期、震災前日まで昨年10月21日の修正予想通り。3月11日以降、推定6億円減収、営業利益で3億6000万円失った模様。一部店舗が被災したほか、直後1週間で関東地区82店舗の客足半減。地元東海地区(56店舗)でも約1割落ち込んだという。原発事故や停・節電の影響によるもので、年度末の歓送迎会中心にキャンセル続出。さすがに直近関東90%、東海地区でも前年並みといわれる。リーマンショックをきっかけに3期連続赤字決算。配当も26円から前期14円まで落ち込み巻き返し。阪神大震災当時の経緯を踏まえ、今後3期でピーク(07年3月期純益16億2000万円)更新を目指すと意欲的。

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反転攻勢入り アイカ工業   5月16日 (2011.05.16)

予想以上の増益が手がかり

新市場と海外増強に手ごたえ

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アイカ工業(4206)は続伸。締まってきた。前期連結2ケタ増収、予想以上の増益が手がかり。化成品、建装材、住器建材、電子部門すべて該当し、4期ぶり反転攻勢に入った。昨年6月小野社長(54)中心に新体制。コアの樹脂技術を基盤とする建装材メーカーから脱皮。自動車、家電、通信など新市場開拓とマレーシア、インドネシア、中国を結ぶ海外生産拠点増強に手ごたえ。ファインケミカルシフト。信越化、JSR(旧合成ゴム)を目指すといわれる。逐一実績があがってきた。

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今期予想も横棒 中部鋼鈑   5月13日 (2011.05.13)

もう一段コスト競争力

リーマン直後の8~9割目安

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中部鋼鈑(5461)はリバウンド一巡。3・11震災を境に踊り場入り。今期予想も昨年同様横棒になった。前期はリーマンショックで消えた実需(直前期数量65%減)が2.2倍になってはね返ったが、今期は震災の影響が余りに大きいためだ。

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急ブレーキ 武蔵精密   5月12日 (2011.05.12)

トータルで機動的な対応

5月後半にホンダが事業計画

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武蔵精密工業(7220)は反転一巡。急ブレーキがかかった。前期4Qの震災・円高によるもので、ホンダの被災と減産が主因。前期ほぼリーマンショックを吸収し、国内と海外8ヵ国の全生産拠点黒字になった矢先、4~6月生産調整に入った。ホンダは5月後半に今後の事業計画をまとめるというが、現時点で11月が通常操業の目安という。同社の場合、主力製品のボールジョイント、カムシャフト、ギアなどホンダグループ依存度73%(前期連結)。うち4輪55%、2輪車45%。今期半々か逆転の見込み。

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