裏の裏が表になった 30日米PCEデフレーターが決め手 (2018.04.27)
反発し伸び悩み。後場、一進一退になった。日米金利差拡大と関係分で■■■■■■■■(****)の好決算が新たな手掛かり。6日ぶりに反発したNYダウ59ドル高を受けたもので、日経平均の半値戻し2万2300円前後心臓破り。
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昭和の風林史(昭和五七年四月十三日掲載分)
この悪さまだ判らぬかと
小豆は四千円割れに向かっている。
取り組みの細りが人気離散を物語る。
肺患症状だ。
輸入大豆に人気が集中して小豆の商いは薄い。
また市場では
生糸とゴムの買い方「T社」の先行きに対し
早晩行き詰まりがくることを
警戒した話題がもっぱら。
要するに金地金を見せ道具にして、
その地金を預り証、紙切れと交換し、
利息として前金で二割
(いまは一割になったといわれているが)
を先渡しする。
なんのことはない。
自分の払ったお金の一割を
戻してもらうのである。
契約期限が来た時に
果たして預り証を
金現物と交換してくれるだろうか。
新聞には毎日のように求人広告を出し、
社員千数百人。
見習期間日給一万円。
初任給30万円というから
経費も大変だし、
東京、大阪で使用しているビルも
相当な負担である。
それらを商品相場の
投機で賄うことは至難である。
昔、保全経済会というのがあった。
大々的な宣伝で大衆資金を集め、
これを株式投資で運用したが
償還の期限がくると
支払い不能、取り付け騒ぎで倒産した。
T社の行く末は
誰の目にも明らかであろう。
その時、生糸にしろゴムにしろ
建玉のウエイトが大きいだけに、
パニック状態が発生すると収拾つかない。
T社の玉を敬遠する取引員が多いことは、
これは取引員の良識であろう。
さて、小豆相場のほうは
崩れに入っている。
悪いことに地合が緩んでも
新規売り込まない。
売れば掴まるかもしれないと
用心している。
だから商いは細々としたもので、
商社のヘッジのウエイトが高まる。
●編集部註
ここで登場する「T社」が
果たして金のペーパー商法で
社会問題化した豊田商事の事を
指しているのかどうかは判らない。
調べてみるとこの会社が
設立したのが81年。
この時は「大阪豊田商事株式会社」
という名前であった。
大阪という文字が取れて
豊田商事になったのが翌年。
社会問題化し、
国民生活センターに
この企業関連のトラブル専門ダイヤルが
登場したのが85年。
その年の6月に創業者が刺殺される。
風林火山は大阪で原稿を書いている。
この地理的要因と、
取り扱っている商品が商品だけに
(もっとも詐欺なのだが)、
もしこの「T社」が豊田商事なら、
世間一般よりもかなり早い段階で
問題点を指摘していた事になる。
東京ゴム月足を眺めてみる。
81年は一貫して下げ基調。
それが翌年から上昇基調に転換。
同年10月から3カ月で元の木阿弥となり、
そこから8カ月で71%上昇していた。
「T社」は、
いつ迄相場をやっていたのだろう。
日本は適応あるのみ 南北・米朝会談タコベルが落ち (2018.04.26)
反落のあと下げ渋り。後場戻した。1ドル109円台の円安と米10年債3%台替わりが綱引き。前日のNYダウ424ドル安(5日連続安)をこなし、日経平均の半値戻し2万2238円が胸突き八丁。
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昭和の風林史(昭和五七年四月十二日掲載分)
流水先を争いながら安い
倍崩し二千三百円目標。
三倍崩し三万五百円目標。
本格安は五月だろう。納会後悪し。
小豆相場の流れは目先的に
二千三百円あたりまで行くのでないか?
三月17日から四月1日までの
上げ幅約千八百円。
これをまず下に折れたあたりである。
四千円割れあたりで売り玉の利食いが入る。
買い方も必死に買うだろう。
反面、買い方の投げも出る。
売り方は利食いしたあとの下げが
速かったり、大きかったりする。
今の線型は昨年八月24日の大天井、
九月14日の戻り天井のミニ版である。
八月24日を二月10日とみる。
九月14日を四月1日とみる。
昨年夏の時は、当限が
大幅逆ザヤで八月の高値を上抜いた。
今回は、当限の逆ザヤが
買えないほど弱っている。
これは環境のなせるわざ。
当限千円棒を引いている人には判るが
頭三ツの山をつくり、
これが今黒線に転換して
季節的下げに入った。
去年も当限千円棒は三ツの頭をつくり
三月に入るや三千五百丁を崩して
三万円大台を割った。
市場では三晶の積極売りや
輸入小豆の格差手直しの
期待はずれ(買い方)、
そして小豆以外の雑豆の、
さんたんたる売れ行き不振と
値崩れが話題になっている。
そして、もっと怖いのは
自由化問題が片づいていないことである。
さて、週間棒は
話にならない悪い線を一本入れた。
新値三段も売り線。
そして取り組み減少傾向だし薄商い。
だから今週はS安もあり得る。
見ていると八日満月からの
相場の萎(な)えかたがひどい。
バイオリズムは24日まで落潮だ。
出来高が
東西合計一万六千枚出来るような場面は
四千円割れあたりだろうか。
あるいはもっと下げに勢いがついて
三千四百円あたりか。
出来得ればS安せずチンタラ安がよい。
悪質肺患症状というやつだ。
●編集部註
1月の当欄でこの当時の週足を掲載した。
3カ月が経過し、
もう一度この頃の週足を見てみよう。
売り方は、
2番天井をつけて下落中と見ている。
上記の〝悪い線〟というのは、
恐らく82年に入って9本目の大陰線の事を指す。
罫線玄人は
このような相場展開で出現する陰線を
「五寸釘が撃ち込まれた」と
表現していた事を思い出す。
昔の商品会社には、
日がな一日フロアの片隅で罫線を書き込み
「この足から今後どういう展開が…」
などと尋ねようものなら
小一時間は熱く語りだし、
この手のパンチラインを
連発する気難しくて小うるさい
愛しき古参社員が何人かいたものだ。
後場じり高胡散臭い 首相レームダック類呼ぶ日銀総裁 (2018.04.25)
3日ぶりに反発。後場じり高になった。前日NYダウ14ドル安(一時134ドル安)にかかわらず、1ドル108円台後半の円安が手掛かり。米10年債上昇一服にうかがえる。日経平均が75日移動平均線2万2200円を上回り2月5日以来の水準。
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