5月無事なら果報者 仮説を検証するだけで価値がある (2018.04.23)
前週末まちまち。安寄り後戻し揉み合い。ポジション調整に収斂した。半導体指数SOX急落、10年債上昇、1~3月期決算発表など米国の事情を物語るもので、日米首脳会談も拉致問題解決に「最大限の努力」で仕切り直し。
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頭が抜けない 相場読むより日柄読め (2018.04.20)
昭和の風林史(昭和五七年四月八日掲載分)
お先にご免と相場は安い
誰もが怖がって売らないから、
それじゃお先にご免と
相場はズカズカ下げていく。
小豆当限引き継ぎ足は
綺麗な〝三山型〟だ。
これは相場が煙ったい。
上には行かんが
ドサっとくるよというシグナル。
逆ザヤ解消。
泣く子も黙るサヤすべりだ。
しかも取り組み減少は、
いつ黒い糸を
長々と垂れてもよい相場であった。
パターンは先月新ポから
17日までとまったく同じ格好。
商いが薄い。買い方が買い支えた。
しかし、階段を
踏みはずして転落するのが見え見えであった。
現物の売れ行きは非常に悪い。
三月末の在庫が数字の面で減っても、
相場は無反応。四月は入荷がふえる。
商社のヘッジも嵩みだした。
悪い相場である。誰かがいった。
酒は白雪―。相場は下行き。悪い洒落だ。
どこまで下げるか。それは判らん。
二段上げの
頭が抜けない三段上げを完了した。
四月1日馬鹿天井で
春の相場の終わりを告げたことだけは確かだ。
従って下値は六月まで深いと見たほうがよい。
前にも書いたが昭和47年型に類似している。
三月甲の安回り年に出る姿。
二千五百四十万㌦に
予備枠千六百二十万㌦がついた事で
買い方は夢も希望もなくなったのが本当だ。
人は年を取るだけでは決して老けないという。
理想を失った時に老いる。
相場師も一緒だ。
追証追証の場勘が攻めても、
夢と希望のある限り、
どんな苦労もいとわない。
千六百二十万㌦の予備枠は
頭の上に石を乗せたようなもので夢破る。
しかも買い方は無理をしてきた。
流れに逆らうこと強引。そのとがめだ。
四月、五月チンタラ節。
買い方にとっては切ないところだ。
夜が明けたら安い。
誰もが怖がって売らんから値は消えていく。
どこを売っても大丈夫。
●編集部註
げに恐ろしきはサヤすべり。
金なら受ければ良いが、
砂糖なら腐らないので
これも受けて良いだろう。
しかし、穀物はそうもいかない。
買い方は追い込まれている。
限月の端境期に際して、
筆者の知る百戦錬磨の相場師は
「大局が間違っていない
という信念があるなら、
目を瞑って限月を変えろ」
という指導を受けた事がある。
この〝大局が間違っていないという信念〟
という文言がポイントである。
まさに「相場読むより日柄読め」。
長期相場サイクルを
しっかり把握しておく必要がある。
終わりの時出来レース 昨年11月を転換点に5月が関門 (2018.04.20)
続伸で始まり伸び悩み。買い戻しが一巡した。日米首脳会談や財務省スキャンダルなどを巡るもので、18日NYダウ38ドル安に解散風を受けた戻り売りも事実。
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昭和の風林史(昭和五七年四月七日掲載分)
落花帰らず春風憂いあり
四月一日馬鹿天井。
あれで頭の低い三段上げを終わった。
落花枝に帰らず憂い濃し。
小豆の現物問屋筋は異口同音、
売れ行きが非常に悪いし、
横の流通(取り引き)は、
まったく止まっている。
また小豆以外の雑豆は値下がりで
輸入採算を割っている―と。
二千五百四十万㌦に
千六百二十万㌦の予備枠という事は、
定期の二万六千円など
決して付けさせないぞ
という行政側の無言の圧力である。
自由化を阻止するためには
止むを得ないという配慮かもしれない。
幾ら枠があっても円安だし、
買うものがなければと強気は思うだろうが、
中国には一万㌧の安徽小豆がある。
これを入れたらよいじゃないかとなる。
「政策には逆らうべし・逆らうべからず」
という相場金言がある。
三万五千円以上は感心しない
という政策当局の心証を
逆なでするような行為は、
買い方自ら墓穴を掘る。
場勘の関係で下げるわけにいかない―
というのであれば、
これは建玉中心主義である。
相場を強気するのではなく
力を過信した考えで、これは邪道だ。
取り組みは減少傾向である。
これは崩れる前兆とみてよい。
順ザヤ。
そして
泣く子も黙るサヤすべり現象が始まっている。
在庫は四月末、五月末と急増カーブを描く。
売れる時期に相場を安くして
モノの消費をはかるのが本当なのに
敢えて高値に突っ張って
売れ行きを悪くするという事は
経済原則に反する。
即ち流れに逆らっているのである。
流れに逆らう事は、
流れを変えることではない。
それだけあとを悪くするのである。
●編集部註
言わずもがな、投資と投機は違う。
株式市場の本分は企業の資金集め。
故に、資本にお金を投じると書いて投資と読む。
一方、先物取引の本分は物価の安定。
モノの価格が高くなれば生産者は嬉しいが
消費者が苦しい。
安くなると消費者は嬉しいが
生産者が苦しい。
故に相場の高下極まった機会に
売買を促す事で価格は平準化する。
機会にお金を投じると書いて投機と読む。
買い方の皆さん、
商品先物取引の原理原則を
忘れていやしませんか、
とここで
風林火山は指摘していると思って戴きたい。
原理原則は
英語でプリンシプル(principle)という。
今思うと、風林火山は勝ち負けは別として、
相場のプリンシプルを
しっかり持っていた人であった。
故に広告を貰っている主務省でも
取引所でも取引員でも
横紙破り、怠惰、横着な姿勢を取る者は
徹底的に攻撃した。
新バージョンで対応 日本が旧ソ連と同じ末路といわれ (2018.04.19)
見切り発車。1ドル107円台前半の円安が手掛かり。後場一段高になった。17~18日の日米首脳会談を巡るもので警戒感が後退。昼休みに先物が買われ売り持ちの巻き戻し。後場、現物を誘発した。
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