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アンコール伊勢町

利下げ決まれば矛先逆 トランプ氏戦々恐々のありさま (2025.08.05)

 週明け続落。日経平均小陽線の引け。下げ渋った。前週末、時間外960円安の先物3万9900円が市場の裁定値。米雇用統計ショックを過剰反応といわしめ、FRB高官2人異を唱えたFOMCの内部対立も露わ。9月米利下げの確率が30%から90%に上振れした。トランプ氏が同雇用統計を仕組まれたと批判し担当長解任要求のおまけつき。エプスタイン疑惑がこじれTACOの気配濃厚だ。プライムの出来高20億1700万株、売買代金4兆8000億円。値下がり1096(値上がり473)。引け後、先物小確り。バランスを回復し拍子抜けした。FRB議長交代でも米10年債4.5%がノーマルといわれ、米国主導の世界秩序に困難山積。国連自ら通常予算2割カットを打ち出した。現在37億ドルで7億ドル(約1000億円)削減。予算の22%占める米国が拠出を圧縮し3000人削減の見通し。日本もインフレ懸念が高まるわけで「行き過ぎた増税」が続き、家計に対し恒久減税を求める声が多い。2024年半ばから個人消費にブレーキ。低成長が続いているためで、今回一方的に米国から25%関税を吹っかけられ15%にしたところで不合理。いわんや、首相をはじめ衆参過半数割れの与党が居座る異常事態。国内も米国に匹敵する対立が定着し目も当てられない。市場がTACOにはまっている。4日入手した情報によると、7月の雇用統計で失業者が次の職を見つけるのに時間がかかり、少なくても27週失業状態180万人余り。全失業者の1/4になりパンデミックを除き2017年以来最多。米労働統計局を巡るドタバタも極めつきで、トランプ氏が担当局長クビの決定を伝えるや、でっち上げられた大統領の主張を支持せざるを得なかったアドバイザーたちの負担極限状態。公式統計がどうあろうと、雇用の伸びが減速している事実明らか。トランプ氏が統計を否定しているのは米政府を信頼する人がさらに少なくなることを意味している。万一、9月利下げが決まれば市場の矛先逆。下げ渋る道理もない。今も昔も駆け込み寺が重宝される所以だ。
 日経平均先物によると、4日大証ミニ4万0380円(+0.15%)に対しラージ同、シカゴ0340円。現物より49円高い。ダウ先物4万3891ドル(+0.41%)。同302ドル高い。VIX恐怖指数19.13(+5.51%)、WTI原油先物65.98(-2.01%)。金先物3420(+0.61%)、ビットコイン円16,886,198(+0.13%)。
 4日の日経平均508円安。大引け4万0290円。TOPIX2916(-32)。10年債1.500%(-0.050)。米10年債4.229%(+0.013)。上海総合3583(+0.66%)、香港ハンセン24,733(+0.92%)、インドNifty24,722(+0.64%)、ロシアRTS 1080(+0.96%)。グロース762.45(+0.02%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)など。米国をはじめTACO本格化。トランプ氏戦々恐々のありさま。9月を待たず日本が駆け込み寺になりそうだ。(了凡)