事実上6月が転換点 7月ノストラダムスの当てこすり (2025.06.10)
週明け続伸。日経平均小陽線の引け。次第に伸び悩んだ。前週末時間外取引250円高の先物3万8020円に鞘寄せ。米株高と1ドル144円台の円安を受け小康状態。盛り上がりに欠ける。プライムの出来高13憶4700万株。売買代金3兆4600億円。値下がり738(値上がり814)。引け後、先物に打診買い。マクロのほかミクロも手詰まり。9日発表された国内GDP改定値年0.2%減。上方修正してもピンとこない。米景気がまどろんでいるためだ。直近入手した情報によると、2023~24年懸念された景気後退を辛うじて回避したが、今年も心地よくない夏を迎える見込み。5月の就業者数13万9000人増。失業率もここ1年4~4.2%で推移するなど堅調な一方、トランプ氏の相互関税が二転三転する中、企業自体採用や投資計画を立てられないのが現状。食肉処理機械の輸入加工を手掛けるカンザスシティのオーナーによると、新規採用に設備投資を見送り様子見。10%関税が発動した4月9日以前の発注2000万ドルの商談に対し、欧州のサプライヤーが製品に仕上げるのを待っている状態。関税が現水準にとどまると200万ドル追加支払いに追われ、1年分の利益が消えるという。直近3つのリスクが顕在化。3、4年前採用した従業員を解雇せず新規採用も見送り。消費者が上昇するコストに反発し企業の引き締めが目立つ。さらに、金融市場がショックを受け突然センチメントが変わる。景気後退は突然やってくる。ITやAIも過剰供給をもたらす産業革命のひとつ。もし、トランプ氏が波風を立て続けた場合、米景気拡大が来年初までに途切れる。唯一、エネルギー価格が低下。関税のインフレ圧力にブレーキをかけている。ブルームバーグによると、米国がこれまで支えてきた世界経済を自ら放棄。政治の混迷日米共通。石破政権も少数与党で今後議席を減らす公算が大きい。曖昧な姿勢を取り続ける人物が2度にわたり米大統領に選ばれ事態を深刻化。心地よくない夏に違いない。
日経平均先物によると、9日大証ミニ3万8210円(+0.28%)に対しラージ同、シカゴ8215円。現物より126円高い。ダウ先物4万2866ドル(+0.13%)。同103ドル高い。VIX恐怖指数17.48(+4.23%)、WTI原油先物64.89(+0.48%)。金先物3316(-0.03%)、ビットコイン円15,578,165(+1.87%)。
9日の日経平均346円高。大引け3万8088円。TOPIX2785(+16)。10年債1.455%(±0)。米10年債4.505%(±0)。上海総合3399(+0.43%)、香港ハンセン24,181(+1.63%)、インドNifty25,103(+0.40%)、ロシアRTS 1092(-1.43%)。グロース748.76(+0.42%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)など。11日米CPI(5月)、13日SQ(6月限)算出のほか、15~17日G7(カナダ)、日米首脳会談など事実上6月が転換点。7月5日グレートリセットも伝えられる。1999年、ノストラダムスに匹敵する当てこすりだ。(了凡)