証券ビュー

続伸の滑り出し NDS 8月8日 (2018.08.07)

経営統合に向けた助走 
ライフライン結びビジネス拡大
企業HPご案内   前回の企業レポート
 NDS(1956)は堅調。1Q連結続伸の滑り出し。経営統合に向けた助走とみられる。10月1日、NDS1株に対しコムシスHD(1721)2.07株を交付。

>>続きを読む

寂寞(せきばく)『じたばたせずに遊んでいるのが一番よい』松下幸之助 (2018.08.07)

昭和の風林史(昭和五七年七月二二日掲載分)
ほとんどの人は「気」がない
小豆相場は下値探りの段階のようだが、
ほとんどの人は無感動。
急に静かになってしまった。
強弱なしの人が多い。
黙して語らず。
これを寂寞(せきばく)と言う。
残れる限月ただの二本。
取り組みは枯れ細る。
まさに国破れて山河あり。
相場は、反発もしよう。
しかしまた売られる。
逆張りでお茶を濁すだろう。
人間というものは、
心に、ときめきを持てなくなったら、
持ちも下げもならないもので、
張りを失ってしまうと、
高かろう、安かろう、
まったく感動しないから困る。
小豆相場に取り組んできた人達は、
売り方にしろ買い方にしろ
心の張りを失ってしまった。
これを取り戻すには、
11月限が前にまわって
六本の限月が全部揃うまで
時間がかかるかもしれない。
一度失ってしまった小豆市場の信頼は
半年一年で取り戻すことはできないが、
気持を落ち込ませていては、
業界再建が遠くなるばかりである。
そのように思いなおして、
純粋相場強弱一本でいこうと思うのだが、
なにせ、二本の限月だけでは、
思考が展開せず、これは困りました。
本当言うと、このように気の乗らない時は、
相場など見えないもので、
まして手出しなどすると必らずいかれる。
松下幸之助さんが20日の朝日新聞に、
『じたばたせずに遊んでいるのが一番よい』
というようなことを言っていた。
さすが達観の境だと思った。
相場の敵は(1)に腹を立てるな。(
2)に悲観絶望するな。
(3)に、むやみに喜ぶな―である。
今回の事件で教訓を得た人は、
それが無形の財産である。
●編集部註
 まだこの頃、松下幸之助氏は
ご存命であった事に驚かされる。
1894年生まれなので
当時88歳、米寿である。
鬼籍に入ったのが1989年4月なので、
明治に生まれ、平成元年まで
生きておられたという事になる。
この方のような生ける伝説のような人物を、
人は勝手に殺している時がある。
有名なところでは、
晩年のアルベルト・アインシュタインの
エピソードが秀逸である。
 戦時中、物理学者として
核爆弾が開発される可能性について、
大統領に手紙を送った事で知られる彼は、
戦後は各メディアに登場し、
核兵器廃絶を訴えていた。
 それを見た小学生だったか中学生だったか、
彼宛てのファンレターには
こう書かれていたとか。
「ごめんなさい。教科書に載っている人が、
まさかまだ生きている人であったとは
思ってもいませんでした。
私の頭の中で、あなたは
ローマの哲学者とかの隣にいました」。

雲のねじれ10日まで 米国譲歩なし全面戦争なら圧勝 (2018.08.07)

週明け気迷い。日経平均小陰線の引け。一目均衡表で雲のねじれに差しかかった。7月末にTOPIXが先行し、75日移動平均線2万2464円が下値の目安。下回ると、200日線2358円や25日線2351円が視野に入るという。

>>続きを読む

連結売上高上振れ シロキ 8月7日 (2018.08.06)

主力製品の信頼№1 
グループ入り10年で真価がわかる
企業HPご案内   前回の企業レポート
 シロキ工業は上振れ。統合2期で連結売上高ほぼ倍増。さらに続伸の見通し。海外まで手が回らないという。アイシン(7259)グループ入り3期目。主力のシート機能部品や車体外装部品など国内の生産集約に追われているためだ。

>>続きを読む

相場は現在進行形 今と未来に目を向ける (2018.08.06)

昭和の風林史(昭和五七年七月二一日掲載分)
原点に戻って相場を見る
値段としては、よいところにきているから
安値を叩いてはいけない。
小豆相場は下値圏に届いたとみる人と、
現物市場の荷圧迫で
相当長い低迷を続けるだろうと
考える人にわかれる。
建玉の方は一応終戦処理が終わるところ。
考えてみると、
取り組みも細ってしまったし、
先二本だけの限月では
重い病の人が
辛じてお粥を口にするような
小豆市場である。
決して無理のできる体力ではない。
しかし、天災期はまだ残っている。
限月二本に投機が集中し
値段も低ければ
一度天候に異変が生ずると
55年夏のような
アンペア(電流)メーターの針は
走ってしまうこともある。
本年五月、六月の相場は
ボルト(電圧)メーターが高く
電流が走らなかった。
この場合、
ボルトというのは取り組みであり、
アンペアは上昇値幅のこと。
近年の小豆相場は
夏に一相場の山を作り、
秋にかけて底を探り、
そして春に向かってまた高い。
春高か青田底になる―
という繰返しだった。
このパターンがまだ生きているとすれば、
小さい山でもよいから
七月末から八月にかけて、
あるいはもう少し遅れて
八月から九月に反騰するだろう。
逆に下げ相場が
これからも続くとすれば
業界はさらに沈滞する。
できることなら、
上げ波動にのって、
業界が
元気を取り戻してほしいものである。
強弱は慌てることもないが、
ここ両日、相場の動きと
商いの進み具合いを
ゆっくりと見定めて方針を決めたい。
●編集部註
 冷静に考えると、
この時の悲惨な相場展開は、
明らかに人災なのだが、
ハッキリと〝天災〟と
言ってしまうところに
相場師としての矜持がある。
 過去の事を検証する事も大事だが、
相場は現在進行形であるが故に、
相場師は
今と未来に目を向けなければならない。
それが上記の文章にハッキリと表れている。
今と未来のために、
過去を振り返っている。
この崩落相場が
風林火山の言う通り天災なら、
これは一種の〝防災〟と言えよう。
天災は忘れた頃にやってくる。
 この時期、日本は梅雨であった。
初めの頃は空梅雨であったという。
 しかしこの頃から
西日本各地で活発化した梅雨前線の影響で
大雨を記録。
この日はいったん小康状態になるが、
23日頃に再び活発化する。
 特にこの時、長崎県では
集中豪雨災害に見舞われる。
市内にかかる重要文化財、眼鏡橋は半壊。
死者・行方不明者299人、
負傷者805人、
被害総額は年時価で
315億円にのぼる未曽有の
大水害となった。