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企業レポート

もち合い放れ エイケン 7月1日 (2025.06.30)

数年後ワンランク上 
世代交代と相まって新体制動き出す
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  エイケン工業(7265)はもち合い放れ。チャンス到来だ。主力のフィルター事業(前期約96%)活況によるもので、国内外ポジション上昇。再びピーク更新が見込まれる。米政権の相互関税や上乗せ期限、中東情勢など踏まえたもので、コロナとウクライナ戦争に続く踊り場をしのぎ中間期計画より4.9%増収、28.2%営業増益で折り返した。足もと活況。1月発足した新体制が四六時中対応に追われている。トヨタ(7203)のハイブリッド方式が国内外受けているためで、トヨタ紡織(3116)にヤマシンフィルタ(6240)と連携。さらに、現場の改良・改善に取り組み関税コストを吸収。国内雇用を確保する見通し。ある試算によると、トヨタは関税交渉が決着するまで赤字を受け入れじたばたしない。5月、米国11%増収。赤字と引き換え販売台数を確保。その後、自動車メーカー、部品メーカーと消費者の体力勝負。おのずと消費者が結論を出す。同社は補修用フィルター3強の一角。2016年ヤマシンと業務提携し18年トヨタ紡織から品質優秀賞を受賞。戦後フィルターの部品加工から完成品を国内外に送り出した。2017年(50周年)が転換点。当時次世代のリーダー7人が新体制の走り。今年1月面目を一新した。主力のフィルターがアジアや欧州で引き合い急増。多品種・小ロットの強みもあり2025~26年ターニングポイント。ピンチがチャンスになった。日鉄(5401)のUSスチール買収が後押し。米国が日本を必要としているためだ。算命学によると、同社は24年に続き25年も幸運の真っ只中。周囲も目を見張るほどついて離れない。26~27年調整をこなし28~30年一大チャンスと恵まれたもの。宮治社長(55)も25年舵取り役として本領発揮。何かと炎上しやすい25年を武力や腕力でなく知恵と知識でクールダウン。リーダーとして能力を存分発揮できるという。バーナー(前期約4%)の復活や300トンプレス・油圧プレス加工部品、第3の柱といわれる開発部のテントサウナなど材料待機。数年後、トータルでワンランク上と出ている。
 2025年10月期(非連結)は、売上高78億8700万円(8.3%増)、営業利益3億9500万円(41.5%増)、経常利益4億1700万円(37.7%増)、純利益2億9100万円(33.9%増)と当初通り。配当期末110円を据え置く予定。設備投資2億9800万円(前期1億7000万円)の計画。2017年10月6億円投入した第8工場に続き北側隣接地2000坪が2029年(60周年)のテーマ。ピンチがチャンスとみられる。25年4月に懸案の賃金改定を実現し、原材料や仕入れなど必要経費も一括計上しただけに士気が高い。高品質・低コスト生産体制の確立に傾注している。トヨタはEVに本格参入しながら持続可能なモビリティ社会の実現を目指す。EVとハイブリッド車、水素自動車の共存や発展も未知数。世代交代と相まって新体制が動き出した。現場の見直しを突破口に解明が進む。もともと高品質と円建てでここまできた。

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