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企業レポート

事実上横ばい カネ美 5月14日 (2025.05.13)

人事をはじめ軌道修正 
2025年ものにすると前途洋々
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 カネ美食品(2669)は高水準。事実上横ばい。巻き返しが見込まれる。3月のトップ人事をはじめ軌道修正によるもので、関東・関西4工場をPPIH専用化。カテゴリー・アイテム数を拡充しPPIH( パンパシインターH)グループに納品拡大。袋井ファクトリーの拡張・素材から加工。京都南工場の設備投資・冷凍アイテム拡充が目玉。組織の最適化やテナント・外販両事業の連携強化、商品提案力・開発スピードなど前期からの課題を克服。外販事業の粗利構造改善に製造・物流領域の効率化を通じて現場と一体運営に取り組んでいる。5月7日発表した4月度売上高によると、テナント事業前年比105.6%(PPIHグループ104.1%)とハイレベル。前期急伸した外販事業が87.1%にとどまり巻き返しに入った。日本惣菜協会<速報>によると、2024年の市場規模11兆2882億円(2.8%増)。20年コロナ禍9兆8195億円(4.8%減)を底に顕著な回復ぶり。インバウンドで弾みがついた。4月に「第16回からあげグランプリ」で金賞をとり、地元の東海TV「スイッチ」で回転割烹の寿司御殿竹の山店が話題になった。スーパー、百貨店、駅ナカなど惣菜を展開するテナント事業。総合惣菜から寿司、洋風惣菜など幅広くブランド展開。一方、3大都市圏中心にコンビニ向けおにぎり、弁当を供給する外販事業も有力な存在。前期末延べ13工場テナント290店舗にのぼり、たちまち反転攻勢に入った。依然原材料や物流・人件費の高騰が予想され厳しい環境が続く中で食を担う企業の基盤となる衛生管理徹底に意欲。高品質、魅力ある商品開発がテーマ。働く従業員の満足度向上を図り、競争力強化と企業価値向上に一丸となっている。23年3月、PPIHと業務提携。従来同社の製造拠点・店舗運営機能・商品開発にPPIHグループの販売・マーケティング・食材調達などタイアップ。これまでにないチャンスをつかんだ。
 2026年2月期(非連結)は、売上高874億円(3.4%減)、営業利益30憶8000億円(±0)、経常利益31億1000万円(同)。純利益17億5000万円(10.1%減)と慎重な見通し。配当38円(中間19円)を据え置く予定。設備投資17億6500万円(前期23億1000万円)の計画。未来への共創を符丁に進化から創造へ駒を進める。算命学によると、2025年正念場。26年上昇を前に2年続きの調整場面。超ポジティブでくじけない。一方、今井社長(56)。2025年、真実の言葉でみんなを救う。誰にでも慈愛を注ぐ天上の星と神仏並み。結果を急がないとなおさらだ。米政権の相互関税やコメの問題など生きた教材。ものにすると前途洋々だ。※7月11日発表予定の決算にご注目ください。

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