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企業レポート

天与のチャンス アスカ 5月8日 (2025.05.07)

相互関税90日巻き返し 
人と技術で永続できる会社目指す
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 アスカ(7227)は連結一服。直近2期急伸した反動。巻き返しが予想される。米政権の相互関税措置90日停止に伴うもので、主力の自動車部品が足踏み状態。トヨタ(7203)と三菱自(7211)に連動し、第2四半期(3~5月)から渦中に置かれた。プレス加工に定評があり、自動車部品にロボット事業の販売先を加えた自動車関連が全体の約8割。直近10年、マイナス・ゼロ金利のさなかに約140億円調達。国内60億円、インドネシア30億円など次世代インフラ再構築。2023年2月から新体制に引き継がれ、噛み合ってきただけに収まらない。25年3月本社機能の一部を移転。4月から愛知県刈谷市新富町で営業を始める一方、旧本社を刈谷工場(自動車部品)に呼称変更。ロボットを豊田工場に残しトータルで稼働したばかり。目先ピンチに違いないが長期チャンスでもある。高性能で低燃費のハイブリッド車が見直され日本が世界をリード。EVでも新電池で関心を集め引く手あまた。供給不足に拍車がかかった。顧客起点に立った営業力強化、新規市場開拓、事業拡大につながるもので、経営環境及び対処すべき課題に千利休の訓をまとめた守破離(しゅはり)を年間スローガンに採用。徹底的に守るところから既存の型を破り、型から離れ自在になるまで永続できる体質づくり。グループで国内のほか米国、インドネシアに展開しており、相互関税後新たなスタート。環境面も2030年度売上高に対しCO₂ 30%削減を打ち出した。3500トンプレス機を導入した自動車部品、配電盤、ロボットシステム事業が軸足。人と技術で永続できる会社を目指し、ロボットの伸びしろが目玉。近い将来、第4の事業も視野に入っている。算命学によると、2025年去る者は追わず。なりゆくまま安全第一と謙虚。26年上昇が見込まれ準備が必要という。もともと、パワフルに前進するファイター。超ホジティブでくじけない。片山社長(57)も同運で情熱がうかがえる。人口動態によると、1997年の上場から28年数えベストメンバー。代替わり10年で弾みがついた。28年から人脈が広がり30年日の目を見ると出ている。国内のほか米国、インドネシアでもハイブリッド車が見直され天与のチャンス。25年ターニングポイントを迎えた。
 2025年11月期(連結)は、売上高450億円(1.1%減)、営業利益17億円(5.8%減)、経常利益同(1.2%減)、純利益12億円(5.9%減)と慎重な見通し。3月減配し42円配当(中間16円)の予定。設備投資26億円(前期20億円7800万円)、償却21億円(同19億2700万円)の計画。現時点でも売上高500~1000億円が彼方に見える。

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