証券ビュー

アンコール伊勢町

来年1~3月正念場 インフレと地政学が新たな突破口 (2025.12.08)

 前週末反落。日経平均小陰線の引け。後場下げ渋った。5日ダウ104ドル高(4日31ドル安)、ナスダック23,578(同23,505)、S&P500種6870(同6857)。時間外170円高の先物5万0650円がリード。FOMC、日銀政策決定会合、マクロン仏大統領訪中も決め手を欠いた。プライムの出来高20億8900万株、売買代金5兆4000億円。値下がり1245値上がり312。引け後、先物が買い戻された。10年債1.95%と2007年以来の高水準。1ドル154円台半ばの円高と連動し転換点模索。FOMCや半導体大手の決算を通じて解を探るところにきた。5日入手した情報によると、世界のビリオネア(十億万長者)過去最多。UBSの調べで4月まで1年を対象に2900人が15.8兆ドルの資金をコントロール(1年前2700人14兆ドル)。富の移転はこれから本番という。別のウェルス(豊かさ)調査会社もUBS同様に世界のビリオネアピーク更新。3508人が計13.4兆ドル保有。3分の1米国人、2番目中国人が世界の16%を占める。インフレと地政学を懸念している。早ければ2026年、何も彼も変わるといわれ、2008年をしのぐ金融危機の再来。逆にチャンスでもある。AIをはじめ割高なハイテクが売られ、割安なバリュー株がアンカーと述べた。防衛、インフラ、ヘルスケア、消費財、銀行・保険など国や暮らし不可欠な会社が見直されるためだ。日本の90年代、「平成の鬼平」によるバブル潰しで公定歩合を6%に引き上げ、その後35年ゼロ・マイナス金利の反動に見舞われた。前日銀総裁10年の異次元緩和で日本から米国に1500兆円流れ込み、働いて働いて働いても食うやくわず。この間消費税3%が10%。乗り切ったことも事実だ。むしろ、インフレと地政学が新たな突破口。バリュ―株が取って代わる。
 日経平均先物によると、直近日大証ミニ5万0650円(+0.34%)に対しラージ同、シカゴ0680円。現物より188円高い。ダウ先物4万8008ドル(+0.19%)。同53ドル高い。VIX恐怖指数15.41(-2.34%)、WTI原油先物60.14(+0.79%)。金先物4227(-0.36%)、ビットコイン円13,945,830(-1.91%)。
 5日の日経平均536円安。大引け5万0491円。TOPIX3362(-35)。10年債1.950%(+0.015)。米10年債4.136%(+0.030)。上海総合3902(+0.70%)、香港ハンセン26,085(+0.58%)、インドNifty26,186(+0.59%)、ロシアRTS 1122(+3.21%)。グロース667.51(+0.23%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)など。来年1~3月正念場。超大国の動揺によるもので日本も影響を受ける。しかしバリュー株が反転。切り返す見通しだ。(了凡)