この状態が続くと限らない 40年前か80年前120年前の確率 (2025.04.30)
週明け続伸。日経平均小陽線の引け。後場一進一退だ。前週末先物250円高の3万6030円を受け、決算発表と相互関税のほか、一連の内外経済指標発表待ち。5月2日米雇用統計で一段落とみられる。プライムの出来高20億1500万株、売買代金4兆7200億円。値下がり487(値上がり1107)。引け後、先物小動き。トランプ氏就任100日直後におびただしい大統領署名の反動。一部で成功、失敗ともいわれ正念場。5月7日のFOMCに注目する向きもある。28日入手した材料によると、今のところトランプ氏による経済の影響が小さい。不法移民の強制送還、連邦職員のレイオフ、資金供与の停止など相次ぎ大胆な政策で米国民の動揺が伝えられるものの、雇用、支出、インフレなどバイデン政権当時とさほど変わらず、政策の影響が驚くほど小さい。米労働者の月例統計によると、外国生まれの労働者が数ヵ月増加傾向にあり、相互関税で鉄鋼、アルミ関連製品の卸売物価が上がる一方、消費者レベルの価格変動が小さい。2024年2.5%増加したGDPも今年1~3月横ばいか縮小にとどまる見込み。カナダやメキシコ、中国に対し鉄鋼とアルミ、自動車、同部品の影響然り。4月のデータが5月に発表されるまでわからない。輸入業者は関税導入を控え在庫を貯め込み、消費者に影響が出るまで数ヵ月かかる。トランプ氏は共和党と議会を完全支配。民主党は混乱状態だが、トランプ氏の権限行使がこれまでの規範や法的限界を越え、裁判所が介入し国外追放や連邦職員のレイオフ延期を命令している。今のところ、経済に大きな影響はないが、この状態が続くと限らない。トランプ氏は心変わりが激しいものの最初から何ひとつ変化してない。再び株をはじめ債券、ドル揃ってトリプル安が最大の劇薬。5月しのいでも7月につかまる。少くても40年前(1985年)か80年前(1945年)。120年前(1905年)の確率で動いている。
日経平均先物によると、28日大証ミニ3万5960円(+0.15%)に対しラージ同、シカゴ5975円。現物より135円高い。ダウ先物4万0251ドル(-0.01%)。同137ドル高い。VIX恐怖指数25.44(+2.42%)、WTI原油先物62.91(-0.17%)。金先物3303(+0.14%)、ビットコイン円13,690,271(+1.37%)。
28日の日経平均134円高。大引け3万5839円。TOPIX2650(+22)。10年債1.320%(-0.010)。米10年債4.277%(+0.025)。上海総合3288(-0.20%)、香港ハンセン21,971(-0.04%)、インドNifty24,328(+1.20%)、ロシアRTS 1159(+1.18%)。グロース671.94(+0.61%)。値上がり率ランンキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)など。日経も4月27日付2面「トランプ時代、日本の好機」、同3面「米ドル対ゴールド50年超で価値100分の1」に10段抜きでワンツーパンチだ。(了凡)