証券ビュー

アンコール伊勢町

来年は選挙の当たり年   市場でも実物資産嗅ぎつける (2011.09.23)

21日のFOMC発表売り。復興関連の期日売りと重なり反動安が広がった。持ち高調整の売りも多い。FRBは3年以下の米国債を売る一方、6年以上を買う「ツイスト・オペ」導入を表明。予想の範囲にとどまり、効果も疑問とあって売り一色になった。3度目を数え事前におかわりを先取りしたもので、3連休明け再び持ち高調整売りが出てきそうだ。今月の配当落ち分は、日経平均12月物と現物の鞘70円程度とみられ、年末・年始の地合いを読む目安。来年2月にかけて最後の円高と考えられ、前向きに受け止めている。国内外で財政、金融が手詰まり。政策も限られてきたが、来年は世界主要国でトップが代わる選挙の当たり年。一時的であれ、新たな指導者に期待がかかる。日本でも90年代後半から改革をテーマにすったもんだ。選挙のたび相場が動いた。08年9月のリーマンショックを前触れに、今年8月米国債格下げから踊り場入り。金融工学によって世界に流通していたデリバティブ(証券化商品)が暴落し、流動性を失って3年。他人資本を元手にレバレッジのかかったもので、国の一つや二つ軽く吹っ飛ぶスケール。次はリーマンのパート2といわれるが、乱高下が始まると底の抜ける時代がやってくる。日本人は一部を除き思考停止の状態。自らバブル崩壊を体験し、現実を受け入れるのが怖い。しかし、22日述べたようにかなりの人間がXデ―に備え行動を開始。海外に出たり、金の現物やエネルギー、食糧など実物資産を備蓄するなど不測の事態を嗅ぎつけた。ヘッジは、しばしば述べる■■■■(****)が本命。サブが■■■■(****)で、質量ともに世界トップレベルのリサイクル大手。ひとまず前者1020円、後者390円前後打診買い。22日塩野義からマイルストーン受領で12万8900円まで買われた■■■(****)も実物資産のひとつ。大腸、胃、肺、膀胱、腎臓、膵臓、肝臓、乳がんなど治療用ワクチン治験の真只中。このうち今期中に製造承認申請するものが出るとみられ、保険適用されると引っ張り凧。フランスとシンガポールの治験も順調で世界的な創薬が相つぐ見通し。日本の医療行政も事実上破綻。米国のように所持金に見合った分しか治療、投薬ができなくなる。開発スタッフも理研に武田薬品、島津、オリンパスまで入りオールジャパン。起死回生の相場がやってくる。■■■■(****)は10年ぶりパート2。持ち高調整一巡から出番待ち。9月1日のがん検査薬保険適用につぐ材料がいくつもある。月末にかけて中国のバイオテクノロジー大手と本契約を結ぶのも手がかり。世界有数の抗体メーカーという点で実物資産に値する。

日経平均は180円安。後場ユーロ円高とアジア株安につかまり8560円の引け。14日の年初来安値8518円寸前である。出来高17億株、売買代金1兆2000億円。■■■■■(****)が1727円で引け苦戦する一方、■■■(****)は1373円と健闘。■■■■(****)も372円で踏みとどまった。■■■■■(****)と■■■■(****)の下げはタチが悪い。よほどか投げが出ないと収まらない。■■■■(****)が逆風下で508円と堅調。■■■■■(****)なら1300円で打診買い。来年央に初飛行が見込まれる三菱MRJ関連も時価によって実物資産。よく見ると買えるものもある。古い日本が底割れし、新しい日本が胎動する時代。永田町にも乱世にふさわしい信長のような人物が出てくる。(了凡)