次期首相が出番待ちだ 何も学んでいないトランプ氏 (2025.08.21)
続落。日経平均小陰線の引け。息切れだ。19日ダウ10ドル高、ナスダック21,314(-314)、S&P500種6411(-37)。時間外210円安の先物4万3350円に呼応。SBG(9984)1社で231円下落した。プライムの出来高19億1200万株、売買代金4兆8800億円。値下がり846(値上がり708)。引け後、先物も腰砕け。20日FOMC、21~23日ジャクソンホール織り込み済み。9月裏目が出そうなためだ。昨年と逆の雲行きに見える。旧聞だが、ニューズウィーク日本版2025年5月27日号にアメリカ史が語る「関税と恐慌」の連鎖反応、歴史の教訓にトランプと世界が学ぶとき。教訓大恐慌の教えを忘れ去った貿易戦争の愚、アメリカは日本を見くびるなと図星。東洋経済が紹介した小野塚教授(経済史家)に匹敵する内容。貿易の歴史は250年スパン。18世紀半ば産業革命のさなか保護貿易が当たり前。重商主義の時代で2国間の協定や条約でなく当事国が勝手に決めた。1861年リンカーン大統領が登場し南北戦争、再選を経て強烈な保護主義に変わった。通商政策の路線の違いが原因。綿花を輸出していた南部が英国に従属的な自由貿易を主張し、北部と中西部は背を向けた。このため、アメリカは経済的モンロー主義。貿易依存度が低く強力な保護関税をかけてもやっていけた。産業が発達し、石炭や石油資源もあり食料を自給できた。1776年に初版が刊行された「諸国民の富」(アダム・スミス)も重商主義を批判。同じ年に独立宣言が採択され、アメリカ合衆国という特殊な国ができた。しばしば述べる日米のかかわりは南北戦争(1861~65年)と維新(1868年)。これまで250年の歴史をひも解くと、トランプ氏は何も学んでいない。ブルームバーグによると、就任後債券150億円超購入。政策の影響を受けた米社債含め690件にのぼる。彼が尊重するのは力のみ。昔の孤立主義に戻るしかない。米国の海外基地は閉鎖される見込み。つまり、トランプ氏の相互関税失敗。次期首相が出番待ちだ。
日経平均先物によると、20日大証ミニ4万2900円(-0.05%)に対しラージ2910円、シカゴ2895円。現物より6円高い。ダウ先物4万4977ドル(-0.05%)。同54ドル高い。VIX恐怖指数15.79(+1.41%)、WTI原油先物62.55(+1.26%)。金先物3376(+0.54%)、ビットコイン円16,813,358(+0.16%)。
20日の日経平均657円安。大引け4万2888円。TOPIX3098(-17)。10年債1.605%(+0.015)。米10年債4.304%(-0.004)。上海総合3766(+1.04%)、香港ハンセン25,165(+0.17%)、インドNifty25,050(+0.28%)、ロシアRTS1151(-0.94%)。グロース787.35(-1.66%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)など。日本も250年前の教訓を思い起こすときだ。(了凡)