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アンコール伊勢町

じたばたしないこと 7月相互関税と参院選であく抜け (2025.07.15)

 週明け続落。日経平均小陽線の引け。後場下げ渋った。前週末、時間外10円安の先物3万9500円を地相場に競り負け。盛り上がりに欠ける。プライムの出来高14億9600万株、売買代金3兆6600億円。値下がり649(値上がり907)。引け後、先物が小甘い。ブルームバーグによると、新発20年債2.625%。2000年以来の高水準。30、40年債も急上昇。ドイツ・米国の長期金利上昇と連動し、参院選を目前に与党過半数割れ情報のおまけつき。財政リスクを織り込み金利上昇と折り合いをつける場面だ。結論を先にいえば、7月に米相互関税引き上げと参院選であく抜け。8月から中長期明るい。直近、米企業が関税を製品価格に転嫁。インフレ再燃の兆しが伝えられる。15日発表予定の米コアCPI(6月)前月比0.3%上昇と5か月ぶり大幅な伸び。5月0.1%だけにびっくりだ。17日予定のPPI(同)然り。2ヵ月連続減少から小幅増の見込み。消費と労働市場が後退する中でFRB利下げ見送り。高関税がインフレを加速するためだ。29、30日のFOMCで顚末がわかる。合意した英国とベトナムも眉唾ものだ。日本の場合、輸出依存度14%。輸入50%もエネルギーや食料など一次産品が大半。米国との貿易全体の2割。25年で30%以上減った。むしろ、原油相場の下落が製造業・サービス業に拘らず企業収益の改善要因。円高も輸入原材料やエネルギーコスト削減によるプラスが輸出収益減を上回る。8月以降予想される輸出売上高の減少をしのげば年度内巻き返しも射程圏。4月に米国のトリプル安を受け半値戻し3万7000円、全値戻し4万2000円。倍返し5万2000円と述べた。11日、幻の4万円といわれるSQ値もこの一環。8月以降注目される所以だ。もはや、米国にとって■■■■(****)と■■■■■■(****)が不可欠。双方、体を張ってじたばたしないのがミソ。前週、オランダの金融機関が「過度な自信と傲慢さ、無知の入り混じった市場が関税を巡りTACOトレードを続けている」と本音をもらした。
 日経平均先物によると、14日大証ミニ3万9350円(-0.15%)に対しラージ同、シカゴ9345円。現物より114円安い。ダウ先物4万4484ドル(-0.26%)。同112ドル高い。VIX恐怖指数17.38(+5.98%)、WTI原油先物69.41(+1.40%)。金先物3364(+0.02%)、ビットコイン円17,936,450(+2.40%)。
 14日の日経平均110円安。大引け3万9459円。TOPIX2822(-1)。10年債1.575%(+0.075)。米10年債4.432%(+0.017)。上海総合3519(+0.27%)、香港ハンセン24,203(+0.26%)、インドNifty25,082(-0.27%)、ロシアRTS1072(+0.40%)。グロース747.50(-0.13%)。値上がり率ランンキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)など。8月から中長期明るい。7月相互関税と参院選であく抜け。じたばたしないことだ。(了凡)