米国株に五つのリスク 7月鬼門受け入れ二の矢三の矢 (2025.07.01)
週明け続伸。日経平均小陰線の引け。後場伸び悩んだ。前週末時間外400円高の先物4万0580円に鞘寄せ。1ドル143円台の円高と月末に集中した持ち高調整が主因。昨年7月以来11か月ぶりの高値だ。プライムの出来高20億7600万株、売買代金5兆6100億円。値下がり654(値上がり893)。引け後、先物も煽りを受けた。ブルームバーグによると、米国株に五つのリスク。年後半、機関投資家が慎重な理由だ。関税の協定締結期限、米企業収益、地政学的リスク、米国の債務とFRB、バリュエーション(企業価値評価)に集約される。6月27日トランプ氏がカナダと貿易交渉を打ち切ると述べ、その後撤回。関連4項目も4月以降の戻りで割高解消に程遠い内容になっている。5月に米国債格付けがトリプルAを失って以来、債務膨張に伴う市場の懸念が表面化。利下げを巡りFRB議長の後任人事まで取り沙汰され、独立性を失いかねない事態だ。バリュエーション然り。S&P500種今後12ヵ月の予想利益が22倍(過去10年平均18.6倍)で取引されている。地政学的リスクもメディアによりけり。中東緊迫化が後退し米利下げ期待が伝えられる一方、6月28日入手したイスラエルの情報も気になる。イスラエルが受けた損害に関するもので、激戦から迅速に脱却した理由が凄まじい。財務相が戦費120億ドルと述べ、1年余りでGDPを上回る見通し。12日の作戦中、経済活動停止。学校や企業が一部を除き閉鎖された。最大のハイファ石油精製所が深刻な打撃を受けたことを認め、イランとの交戦が2023年10月以降ハマスとヒズボラ両紛争をはるかに上回った。イスラエルは消耗戦を続けられない。テルアビブの3分の1が破壊された報道もある。ウクライナを無条件に支持するネオコンがトランプ氏を必要としていた経緯。24年の米大統領選で揺るぎない忠誠ぶりが評価された。茶番と分かるイランと米国の停戦が第3次大戦の布石という。
日経平均先物によると、6月30日大証ミニ4万0350円(-0.23%)に対しラージ同、シカゴ0325円。現物より162円安い。ダウ先物4万4356ドル((+0.52%)。同536ドル高い。VIX恐怖指数17.02(+4.29%)、WTI原油先物65.26(-0.40%)。金先物3289(+0.11%)、ビットコイン円15,592,307(-0.46%)。
6月30日の日経平均336円高。大引け4万0487円。TOPIX2852(+12)。10年債1.420%(-0.010)。米10年債4.248%(-0.026)。上海総合3444(+0.59%)、香港ハンセン24,072(-0.87%)、インドNifty25,517(-0.47%)、ロシアRTS 1137(+0.97%)。グロース748.25(+1.69%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)など。7月鬼門を受け入れ、二の矢・三の矢を放つ場面だ。(了凡)