大きな進展に待った 金先物と円高がドル安の受け皿 (2025.04.22)
週明け3日ぶり反落。日経平均小陰線の引け。大半見送られた。7ヵ月ぶり1ドル140円62銭をつけた円高が主因。通貨投機によるもので、トランプ氏のFRB議長解任説しきり。日本時間24日G20財務相・中央銀行総裁会議とFRB・経済報告を控え、16日伝えられた日米関税協議「大きな進展」に待ったがかかった。プライムの出来高14億2400万株、売買代金3兆0800億円。値下がり937(値上がり653)。1年4ヵ月ぶり薄商い。2番底を探る動きだ。引け後、先物小動き。日銀は金利正常化路線にあり、30日から5月1日の政策決定会合でトランプ氏の関税政策と世界や日本の経済・物価に与える影響を集中議論。2027年度まで1年延長し経済・物価情勢の展望を反映する見通し。4月に総裁就任2年を数え齟齬なしだ。一方、21日金先物が最高値を更新。一時1オンス3364ドルを突破した。22日発表されるIMFの世界経済下方修正を打診するもので、翌23日欧米や日本のPMI(購買担当者指数)4月の数値が焦点。相互関税90日停止の経過を物語るドル安と連動。円高に跳ね返っている。ブルームバーグによると、21日投機筋の円買いポジション過去最大。金先物と肩を並べる動きだ。トランプ氏は数カ月前から密かにパウエル議長解任を検討。「You’re Fired!」(君は首だ)目前といわれる。FRB議長は大統領が指名し連邦議会上院が承認。任期4年で来年5月まで。受け売りだが、ルーズベルト大統領(32代)によるハンフリー連邦取引委員会の委員解任を棄却した1935年米最高裁判決からFRBの独立が重視された。1970年代、当時バーンズ議長がニクソン大統領(37代)の圧力に屈し深刻なスタグフレーションに喘いだ。市場は歴史を理解しており、解任情報にびくびくしている。半面、円が金先物と並びドル安の受け皿となり、春分点から3ヵ月持ち堪えると丸1年よし。来年3月立て替え直しと述べた。このため、トランプ氏の90日停止声明を消化。持久戦に屈しないことが先決。5月と7月ふるいにかかる。先刻承知の上だ。
日経平均先物によると、21日大証ミニ3万4260円(±0%)に対しラージ同、シカゴ4255円。現物より24円安い。ダウ先物3万8919ドル(-1.04%)。同223ドル安い。VIX恐怖指数32.21(+8.63%)、WTI原油先物62.53(-2.31%)。金先物3414(+2.60%)、ビットコイン円12,328,871(+2.03%)。
21日の日経平均450円安。大引け3万4279円。TOPIX2528(-30)。10年債1.285%(±0)。米10年債4.406%(+0.080)。上海総合3291(+0.45%)、香港ハンセン21,395(+1.61%)、インドNifty24,125(+1.15%)、ロシアRTS1131(+1.49%)。グロース667.53(-0.36%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)など。40年前(1985年)、80年前(1945年)のほか120年前(1905年)に匹敵する場面。一様に人材が払底し金先物と円高が市場の解と考えられる。(了凡)